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特別展「空也上人と六波羅蜜寺」 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

東京国立博物館



朝から快晴の日曜日で、本来なら博物館は混むから避けたいが、東京都はコロナで「まん延防止」期間中なので空いているかもとトーハクで開催されている特別展「空也上人と六波羅蜜寺」に行くことにした。


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トーハクは去年の11月の特別展「最澄と天台宗のすべて」以来。


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開館時間を少し過ぎた頃に正門前に到着したが、当日券売り場は平成館で特別展「ポンペイ」が開催されているので少し列が出来ていた。


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本館 特別5室での「空也上人と六波羅蜜寺」もかなり混んでいて、俺が帰るときは人数制限が掛けられていた。


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館内の客層は、コロナ前にトーハクに大挙押しかけていた暇をもてあました年金生活者達はいなくなり、40代以上の熟年夫婦が目立った・・・所かまわず大声で喚き散らす後期高齢者と違い、皆さん上品でマナーが良かった。

日曜なので子連れの若い夫婦も数組見かけたが、圧倒的に子育てを終えた中高年の落ち着いた夫婦が多かった。

次に多いのが美術大学風の学生さんや歴史好きな学生さんで、美しいモノ好きのご婦人が続き、最後に俺みたいな謎なオッサンも数名見かけた。

館内は六波羅蜜寺で見たの以外にコレといって特筆すべき何かは見あたらなかった。

六波羅蜜寺は真っ暗で何も見えない法隆寺金堂や、明るくてもガラスが反射して中が見えない「少し前まで」の圓成寺の多宝塔とかでは無く、目の前でかなり良い環境で見れるのでトーハクとの落差というか「博物館ならではのありがたみ」はそれ程感じなかった。

それでも運慶作の地蔵菩薩立像とかは、なんでこれが国宝で無くて重文なの?とツッコミが出るほどの素晴らしさだった。

立ったままの状態を木枠で囲って上野まで運んだ空也上人像は、背後に回って後ろ姿を拝見したが慶派仏師で、運慶の四男「康勝」の作だけあって素晴らしかった・・・康勝は法隆寺金堂の西の間の本尊阿弥陀三尊像の作者。

これからトーハクに行かれる方への注意点は、「空也上人と六波羅蜜寺」展を見終えたからと安心して帰らず、同じフロアの本館の常設展の方にも六波羅蜜寺から来ているのが展示されていたのでチェックされる事をお勧めする。

こちらはカメラ撮影OKの仏像もあるので、俺もスマホで撮影してみた。


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図録を買い・・・


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本館にあるグッズ売り場もチェック・・・


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大満足でトーハクを出た。


しかし、京都でガッツリ見ているのに何故トーハクなのか?と思われる方もいるだろう。

理由の1つは、平安京に疫病が流行した際に多くの人々を救った空也上人に令和のコロナ退散をお願いする意味で、俺なんかも日本国民の1人として上野にはせ参じなければならないと思った。

もう1つの目的は、六波羅蜜寺公認の「空也上人立像」フィギアを買うことで、本当は「まん延防止」が明けてからトーハクに行こうと思ったが売り切れるのが怖かった。


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という事で、我が家にも空也上人がやってきた!


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空也上人の踊念仏パワーでコロナ疫病退散!なのだ。