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特別展「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

東京国立博物館




東京に向かっていた台風8号の進路が逸れて、朝は風が強いが涼しかったのでオリンピックもメダルとか選手達の頑張り以前に競技のルールすら知らないので楽しめないし、急遽上野東京博物館で開催されている特別展「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」に行くことにした。


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調べるとトーハクへは2019年の9月に開催された特別展「奈良大和四寺のみほとけ」以来だ。

大江戸線の「上野御徒町」駅からは天気が悪いので地下通路で上野公園に向かった。


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台風の日を選んだのは、トーハクに群がる補間を持てあます物見遊山な高齢者を避けたいからで、予想通り上野公園に向かう道に人影は少なかった。


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コロナでの入場制限もあってチケットの購入は日時指定の予約が必要らしいが、スマホで特別展のTwitterのチケット情報を確認してトーハクの入り口で当日券を買って、すんなり中に入れた。


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平日なので美しいモノ好きな中年女性が半分、残りは夏休みの学生さんがいつもより目立った位で館内は空いていた。

「国宝 聖林寺十一面観音」展は本館の1階の一室で行われていた。

聖林寺十一面観音とは2017年以来の再開だった

三輪信仰の資料や他にも仏像があったけど、やはり十一面観音に釘付けだった。

博物館ならではの「裏側に回って」全角度から見てみた。

ただ、聖林寺で見た時も悪くなかった。

客仏だからか、本堂では無く特別なコンクリート製の部屋に安置されていて、かなり近い距離から心ゆくまで拝見することが出来た…これも観光の時期にもよるのかも知れないが、国宝仏にしては破格の扱いだったと思う。

物販売り場に行って図録を買い、ついでにコロナで中止になってしまった百済観音の図録を買おうとしたら売り切れていた。


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そこで気がついたんだけど、最近は平成館でドカーンとやらないで本館の一角で一点豪華的な仏像の特別展が流行っていないか?と思った。

「奈良大和四寺のみほとけ」は室生寺の十一面観音だったし、中止になった「法隆寺金堂壁画と百済観音」は法隆寺の百済観音で、今回の特別展は聖林寺の十一面観音だった。

聖林寺も行こうと思うと旅行者には交通の便が悪いので、今回の特別展は貴重なのだ。