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特別展「智積院の名宝展」 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

サントリー美術館




今回は仏像では無いんだけど、桃山時代の豪華絢爛な国宝の数々を見ようとサントリー美術館で開催されている特別展「智積院の名宝展」に行ってきた。


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職場を出て勝ちどきから大江戸線で六本木で下車、物々しい豪華な地下道を歩いて東京ミッドタウンに到着。


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サントリー美術館は「京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-」以来だから、久しぶり。

10時前に行くと、既に長蛇の列が出来ていた。


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智積院は創建が1601年の真言宗智山派の総本山。

京都駅から市内バスに乗って清水寺に行った事がある人なら、京都駅前ロータリーを出たバスが東に向いて走り、鴨川を渡って右手に三十三間堂、左手に京都国立博物館を通り過ぎると突き当たりを左折する。

その突き当たりに、お寺の門と塀が見える・・・それが智積院。

長谷川等伯一門が描いた金碧障壁画群で、有名な「楓図」「桜図」など絢爛豪華な桃山絵画が圧巻だった。

国宝の障壁画を見ながら、よく京都からこれを運んできたなと感心した。

また、補修とかはしたんだろうけど1600年頃から穴も開けずに保存出来た事に驚いた・・・寺の中に猫を飼っていたらボロボロだったと思う。

天平時代の書もあったんだけど、紙の状態や筆で書いた墨の状態も保存状態が良くて驚いた。

これで仏像が充実していれば言うことはなかったんだけど、華やかな京都の名宝は桁外れな輝きだった。

思うに、ケチな文部科学省が、それでも国宝に認定したものはそれが何であれ一流。

で、真っ逆さまに後進国に転落する日本で暮らしている我々は、貧しさ故に何でも安価な100均の中国製品で間に合わせ、本物が放つ一流の値打ちが判らなくなりつつある。

だから時々は、それが仏像で無く絵画だったとしても、一流に触れることでモノを見る目のレベルを矯正する必要があると思う。

そんな事を思いながら、大満足で図録を買った。


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しかし、東寺の金堂の薬師三尊も桃山だけど、桃山って凄いなと思ったのだ。