SSブログ

意識って何? [宇宙]

観測という事




夜空を見上げると遠く離れた星が肉眼で見えるけど、その殆どは太陽の様に自分で光を放っている恒星。

ただ光の届く距離にも限界があって、我々が肉眼で見える最も遠い天体は230万光年離れているアンドロメダ銀河で、実際に肉眼で見えている星は3000個ほどらしい。

例えば地球と1光年の距離にある星の光が肉眼で確認できるという事は・・・その星が発した光子の粒が1年掛けて地球に届いている。

光は「波」としての性質と「粒」としての性質の両方あり、「波」としてのエネルギーは距離が遠くなると弱まるが、「粒」は光子(フォトン)と呼ばれる素粒子で、これ以上割り切れない最小の単位なので「距離が離れても弱まることはない」。

なので、1光年離れた星の光が肉眼で見えると言うことは、光が進む速さは毎秒約30万kmなので、約9兆5000億km旅して地球にたどり着き、夜空を見上げている人の目の網膜に感知され電気信号化されて脳が星の光と認識している・・・人間の目はフォトンが2個ぐらい入ってくると光として感じることができる。

その光子は2重スリット実験で不思議な動きをする事が知られている・・・是非ここを読んでから読み進めて欲しい。

2重スリット実験では、波の粒子なのが人間が観測する事で粒の粒子に変化する。

例えば2重スリットの穴とスクリーンの位置の距離を凄く長く伸ばしたとして、スリットを光子が通過し終え、遠く離れたスクリーンに到達する前に「観測を開始」するとスリット通過時には波だったのが粒としてスクリーンに到着する・・・光のスピードでスクリーンに向かって飛ぶ光子はどうやって後方で観測が開始されたことを知ったのか?

これはEPRのパラドックスとか「量子もつれ」と言われているが、過去に観測を開始した情報が「光速」を越えてスクリーンに当たる前の光子に伝わっている。

とにかく観測しないときは「波」で、観測すると「粒」になる・・・この謎現象は「多世界解釈」とかで説明しようとしたが解明できなかった。

この「観測機のスイッチをいつ入れるか?」を量子力学では「観測問題」というが、観測するまでは波動関数が収縮しないという事で、「シュレーディンガーの猫」と同じで、星を観測していない状態では星がある確率は1/2で、見た瞬間に存在する事が決定する。

つまりこの宇宙は観測されないと存在し得ない・・・これを宇宙論において「人間原理」という。

例えば東京で観測している人が観測を止めても、岩手県で他の誰かが観測していると宇宙は存在している。

全世界の人が一斉に宇宙の観測を止めると、宇宙の姿はどうなるんだろうか?

という事は、我々が意識しているから宇宙は存在しているのか?・・・これは大変なことやと思うよ。

おーん。