SSブログ

円応寺 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

閻魔様に会いに行く




自分が死ぬ前に、死んだ後の事を知りたくなって地獄関係の仏像が豊富な鎌倉国宝館で情報収集を行い、閻魔大王が本尊の円応寺に向かった。

俺なんかは閻魔大王といえば、奈良市の「白毫寺」や、漫画「鬼灯の冷徹」にも登場する現世と冥土を行き来した小野篁が開基の「引接寺」が頭に浮かぶんだけど、円応寺の閻魔様も凄かった!

大渋滞の道路から階段を上って小さな山門をくぐると、正面に本堂があるだけの小さなお寺だった。





本堂には本尊の閻魔像や十王像等の像が並んでいた・・・延命地蔵が素晴らしかった。

円応寺の閻魔大王座像は、鎌倉時代の天才仏師「運慶」が頓死して閻魔様から現世に生き返され、笑いながら彫像した「笑い閻魔」・・・首から下部分は江戸時代の後補で関東大震災後にも像の補修が行われている。





閻魔様の前で懺悔文を3回唱えると全ての罪が許されると書かれていたが、許された次の日に蚊を殺せばアウトなのできりがないというか生活がガンジガラメになりそうで唱えるのを諦めた・・・俺には懺悔文を唱えた後から死ぬまで罪を犯さないで生活するのは無理なので、地獄に堕ちるのは既定していると観念している。





地獄世界の知識は・・・例えば地獄に堕ちてから始めて見る獄卒の姿に怯えるのと、「あ!黒縄地獄の獄卒だ!」とか、「向こうから来るのは獄卒鬼のリーダー阿傍羅刹だ!ひれ伏して通り過ぎるのをやり過ごそう!」とかでは疲れ方が違うと思う。

円応寺にはそれぞれの仏像の前に丁寧な説明文が書かれているので、地獄の学習に最適だったのだ。