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エフェクター数個分の効果 [ベースの話題]

楽器を再考




最近再び小さなYAMAHA MB-3を弾くようになった。

音は、散々BB-2000で仕上げてきたエフェクターボードをそのまま使おうと思ったんだけど、何かシックリ来ない。

まずパワー感がガツンと来ないのと、音の抜けもイマイチ・・・ま、BB-2000と比べると辛い。

確かにBB-2000では大きく音を変える事はせず、素材を生かす方向でしか使っていなかった。

そこで、とりあえず小さなZOOM「MS-60B」で基本的な音の流れを作ることにして、リハでも試してみた。

パワー感をMS-60B内にあるモデリングのコンプで「これかな」というのを選び、少し多めにかけて、抜けはイコライザーで対応してみたが・・・ダメというか「無い方がスッキリしてないか?」という印象。

なんでこんなに苦労するのか?と振り返るとMB-3の構造にあった。

MB-3に2つマウントしてあるピックアップは、一般的なピックアップと違って弦に対しての上下のアジャストが基本出来ない仕組みになっている。

ボディーに4本の木ねじで直付けになっていて、固定されている・・・しかもフロントとリアがどちらも同じような高さでくっついている。

だから、ベースそのものの音は変えられず、それよりも後段のエフェクターなどで補正なり可変などをやるしかない・・・ただ、それがやればやるほど音痩せになる。

一言で言えばMB-3の音をエフェクターで硬くするのは不可能って感じ。

ただ、硬くするというのも難しくてBB-2000で硬くするとスラップベースみたいなバキバキになる・・・そうでなくてハイミドルみたいな所を自然に強調したい。

で、俺のMB-3は配線を2ボリューム0トーンにしている・・・本来トーンの穴がアウトプットジャックになっている。

通常はどちらのボリュームも全開で弾いているのをリアだけにしてみた・・・非力だけどハイミドルは良い感じ、でも細い。

フロントを足していくとベースの役目であるローがブンブン出てくるんだけど、せっかくのリアの音が吸い込まれていって両方とも全開になると音が抜けなくなる。

そこで、強制的にピックアップの高さを変更することにした。

まず、リアピックアップの裏側にスポンジラバーを挟んで理想的な高さに持ち上げ、フロントを下げてみた・・・つまりリア10、フロント5みたいなバランスを作ってみた。

俺の場合、結論はリアは弦と2ミリ、フロントはデフォルト時よりやや低めに下げて「曇りが取れた」感じになった。

これはエフェクター数個分に匹敵すると思った。

音作りは安易にエフェクターやアンプを導入する前に、まず「最上流」の楽器の調整が大事だと思った。

ちょっと直近のリハで試してみます。

おーん。