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DTM 作曲・編曲編 Vol.3 [DTM研究会]

アレンジ編[るんるん]


DTM作曲講座の3回目です(前回はこちら)。

前回は「お題」のカノンコードにメロを乗せてみた。

これを何度もループさせてドラマチックに盛り上げてみたい。

とりあえずクラシック風味にしてお茶を濁そうと、アリキタリだけど弦楽器を入れてみる事にする。

ピアノの主旋律を1オクターブ上げて、ストリングスを入れてみた。


ストリングス


で、今回のお題は「カノンコードへのメロ乗せ」なので、曲を盛り上げる必要を感じない人は、この辺りで終了だと思う。

しかし、DTM研は曲を盛り上げる構想なので、更に今度はバイオリン、ビオラ、チェロ、コンバスの四重奏を入れてみる。

すると、盛り上がらないどころか、場面の空気が生真面目な弦楽器の集団になった事で、逆に盛り下がって聞こえる。


ストリングス2


一体何をやっているんだ?という事なんだけど、俺は意図して「全体の雰囲気を盛り下げて」いる。

つまり、稲川さんの怪談の語りと同じで、怖さの極限時に大きな声で驚かす前は声のトーンを落として「え?良く聞き取れない、何?何?」と聞き手を引き込まなければ大きな破壊力は得られない…ボクシングのカウンターパンチと同じで、相手が踏み込んでくればくるほど、こちらのパンチが効く。

だから、曲も抑揚を付けて、最も聴かせたい箇所がより効果的になるように布石を打つ必要がある。

ただ、このままの方向では何を足しても代わり映えはしないと思うので、ガラッと楽器を変える事にした。

ベーシックな編成はドラム、エレキベース、シンセストリングスの演奏で、ピアノが担当していた主旋律はMiniMoogが担当する感じ…つまり、俺の土俵というか、最も得意とする形。


09.11.01.jpg


そこでまず、抑え気味な弦楽器の演奏から楽器が一気にロックに変わって「それではMiniMoogさんに歌って頂きましょう!」となる為の舞台設定を整える事から始める。

という事で、次回はいよいよ課題完成の最終回、劇的展開編なのだ。