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ミュージアムに四天王 [日々のあれこれ]

お盆と東大寺[ぴかぴか(新しい)]



自宅から奈良公園を散策できる場所に住んでおられる方のブログを拝見すると、今年もコロナで規模は縮小したが送り火は行われたそうだ。

送り火は関東では大文字焼きと呼ぶらしいが、山梨県などでは燃やすと消防署などが大変でコスパを考えてLEDの灯りらしいが、コスパを考えるならやらない方が良いと思う。

京都の送り火は五山送り火といって、妙法、船形、左大文字、鳥居形と東から西へ次々と点火されるが、奈良は「大」という文字が一つだけで高円山で行われる。

送り火を見るために京都の宿を押さえるのは至難の業だと思うが、一生に一度はそういうのを眺めながら酒を呑んでみたい。

そういう観光客にとって羨望のあれこれが奈良市のブログ主さんにとっては日常なんだから羨ましい。

奈良といえば、2019年の1月に東大寺の法華堂の不空羂索観音に参った帰りに、いつものように人影の少ない土塀と石畳の裏参道を下って鐘楼~中門に出て、戒壇堂~県庁経由で近鉄奈良駅に向かった。

戒壇堂の前を通ると耐震化工事で拝観を停止中だった…写真は入江泰吉先生の旧居前から戒壇堂を撮影している。

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これは興福寺の国宝館の耐震化工事時の仮金堂での「国宝阿修羅展」では無いが、戒壇堂の四天王も移動させるだろうと思ってトーハクに来れば良いなと思っていたが、現在東大寺ミュージアムで展示されている。

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ミュージアムもコロナで4月から休館だったが、先月から再開している。

これはコロナリスクの我々には厳しいけど奈良の人には最高の朗報だと思う…戒壇堂で見る多宝塔を囲む四天王も悪くないけど、ミュージアムの明るさの中で間近で見れるのは見逃せない。

四天王といえば興福寺東金堂の超重量級四天王や当麻寺の大迫力四天王も凄いが、俺は現在興福寺で新築された中金堂の須弥壇に安置されている、元は南円堂の運慶の四天王が最高だと思っているが、戒壇堂の四天王も小ぶりだけど素晴らしい。

トーハクはコロナのせいで法隆寺の百済観音がダメになった辺りからグダグダになっている。

コロナが猛威を振るって暇をもてあます年金受給高齢者達の腰が引けている今こそ「正倉院展」とかの人気企画を開催すれば空いていて快適に見れるのに、現在開催されている特別展が「きもの KIMONO」って何も判っていない。

でも…今、俺が奈良や京都に住んでいるとして、ブログ主さんの様に奈良公園や京都国立博物館に通うか?となれば、これはナカナカ出来ることではない…俺なんかは奈良市に住んだとしても日々の生活に追われて汲々としているだろう。

いずれにしても、見仏ファンもコロナが治まらないと厳しい。

政府はコロナのドサクサで私欲を肥やしたり、最も感染者の多い東京都も選挙にに利用する以外は何もせずに逃げ回るだけで全くアテにならない。

こうなると四天王にコロナという邪気を踏みつぶしてもらうしか無いのだ!