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東大寺法華堂 2019 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

最強の金剛力士像に会いに行く[exclamation]

俺は、数日前からの事に関連して、俺の身に降りかかった災難の厄を払う必要があると判断した。

これまで見仏をやってきた俺が「救い」という面で最強と思える仏像は、東大寺の法華堂の不空羂索観音。

悪霊を「叩き潰す」というパワーでは、仁王と呼ぶ金剛力士像で、これも東大寺が最強だと思う。

ということで、東大寺に行った。

連日のドタバタ続きで身も心もフラフラだったので、奈良から東京に戻る体力を考えて循環バスに乗った…いつもなら興福寺の南円堂辺りから奈良公園を色々見て歩くのが楽しみなんだけど、もうその体力が無かった。

一年で最も寒いシーズンオフで、しかも平日の奈良公園は空いていると思っていたが、中国や韓国の旅行客でごった返していた。

時々半袖Tシャツ1枚の真夏のような格好の白人旅行客を見かけたが、大半は小さな子供連れの中国人達で、最も少ない日本人は老人だけだった。

大仏殿前でバスから降りて、鹿と旅行客をかき分けて東大寺南大門に向かった。

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南大門周辺は観光客と鹿が多い。

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南大門では運慶・快慶をはじめとする慶派仏師が作った高さ8.4メートルの国宝木造金剛力士立像を仰ぎ見た。

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ネフィリムというかダイダラボッチというか、いつ見ても凄まじい迫力だ。

こればかりは博物館に持って行けないので、ここで見るしかない。

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大仏殿手前から二月堂方面に向かう。

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坂道を上る…。

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そして、法華堂に到着。

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金剛力士立像の前に立った…二月堂辺りまで坂を上ると外国人観光客の数は一気に減り日本人の老人が目立つ。

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法華堂に入ると堂内は係員のオジサンと俺だけだった…。

法華堂を訪れたのは、沢山の仏像が免震装置を備えた東大寺ミュージアムに移された時から約5年ぶり


凛とした静寂の中で、本尊の不空羂索観音に手を合わせた。

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髪の毛を逆立てて武装した金剛力士立像の前に立って、どうか俺にまとわりついている厄を叩き潰してくださいとお願いした。

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係員のオジサンと色々仏像の話をした…秘仏の執金剛神について丁寧に教えてくれた。

少し元気が出てきた…ありがたい。

不空羂索観音に救われたのだ。