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秋旅 信州 Vol.06 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

信州善光寺[カメラ]

レンタカーで上田市から移動した我々は、長野市内に入り善光寺に到着。

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長野はMargeLitchで時々ライブをやりに行った懐かしい場所で、当時は高速道路も無くて碓氷峠を越えるルートで、北陸新幹線も無かった。

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長野に向けて機材車を走らせるギターのトモ君



レンタカーを善光寺の裏手にある駐車場に駐めて、境内に入った。

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江戸時代から「一生に一度は善光寺参り」と言われる日本最古のお寺だけあって、独特の貫禄があった。

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日本の仏教の宗派が分かれる以前の寺なので無宗派で、「大勧進」と「大本願」によって運営されていて、「大本願」は尼寺。

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女人禁制があった旧来の仏教の中では稀な男女平等の救済を説く寺院で、昔から人気があった事がよくわかる。

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本尊は本堂「瑠璃壇」厨子内に安置されている日本最古の仏像「一光三尊阿弥陀如来」という寺の住職ですら目にすることはできない絶対秘仏で、7年に一度の御開帳では前立本尊が公開される。

国宝の本堂に入って、「戒壇巡り」に突入。

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「スマホのライトを付けるのは禁止」という張り紙があった。


本堂の真下に入り真っ暗闇な通路を通るんだけど、通路の5メートル程先に爺さんが歩いていて、俺の後ろにはKと数人の参拝客がいた。

通路を歩き始めると、次第に暗い灰色の世界になった時、突然前方から「怖くなった」と言いながらジジイが引き返してきた!

暗闇の中から突然爺さんがヌッと現れたので驚くというよりは、マナーの悪さに怒りが生じた。

2度程曲がり角を曲がると、通路は真の暗闇になった…その時、俺は光源が全く無い所は初めてだと思った。

これまでの人生でこれほど暗い場所を歩いた事がない…本当の闇ってここまで真っ暗なんだと驚いた。

全く何も見えないので、恐る恐る壁に手を当てながら進むんだけど、途中から「なまじ目に頼ろうとするから怖いんだ」と思って、目を閉じて進むとスイスイ歩けた。

曲がり角には丸い大きな柱が手に当たるので、その時だけ注意して歩いていると数度曲がった所で涼しい風が吹き込んできて明るい出口が見えてきた。

もし自分の目が見えなくなれば、かなり大変になってしまう事を学んだ気がした。


京都の南禅寺の様な立派な三門に上ってみた。

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高い三門から見下ろす眺めは絶景だった。

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善光寺史料館は、立派な仏像が沢山あって滅茶苦茶良かった…慶派風の仏像や古い仏像もあって、仏像ファンは必見だと思った。

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特に高村光雲昨の金剛力士像の阿吽が良かった…俺は高村光雲の事を知らなかったのでKに教わった。

お寺の裏側からの参拝だったので、順番が最後になったが仁王門も凄く良かった。

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正面は高村光雲と米原雲海による立派な仁王像。

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俺は門の裏側にある、同じく高村光雲と米原雲海による三面大黒天像が少し不気味で気に入った。

三面大黒天は大黒天、毘沙門天、弁財天が合体した家内安全を願う神で、鮮やかな色使いが横溝正史風な神楽を連想した。

何度も頑張ってシャッターを切るが、ピントが合わず残念!

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初期MargeLitchの時に訪れた時の仁王門。

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今は柵にわらじは掛けられていないし、ゴミ箱も撤収されて小綺麗になっていた。

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Kyoちゃんが入っている、デカい釜。

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Kyoみたいな奴が入れないようになっていた。

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横に回ると三十三間堂級の立派な本堂。

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広大な境内に色んなお堂が点在している。

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善光寺に行くと、この大寺が昔から日本人に愛されてきた事がよくわかるのだ。