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2024年MotoGP第1戦カタールGP [モータースポーツ]

マルティンPP




予選とスプリントレースは速さでは最速のマルティンが取った。


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マルティンは去年の好調をそのまま維持している感じで、長距離走行でのタイヤのマネージメントに安定感が出てくればチャンピオンもあると思う・・・ドゥカティ・ワークスはバスティアニーニとマルティンを見誤ったと思う。

今年の話題はHONDAからドゥカティに移籍したマルケス兄で、弟と一緒にグレジーニで1年落ちのマシンで戦う。

王者マルケスが去年のマシンで、最新マシンに乗る王者バニャイアにどう戦うのか興味津々。

決勝はマルティンが飛び出してホールショットを奪うも、コーナーを3つ程曲がるとバニャイアがトップに出る・・・積極的な走りで明らかに去年のバニャイアとは違う、チャンピオンの貫禄漂わせる走り。

注目ルーキーのアコスタがレース中盤にマルケス兄の前に出て生きの良いところを見せるが、タイヤの消耗が激しく後退する・・・元気な新人が出てきたのと、ビンダーも2位走行なのでKTMがかなり仕上がっている感じ。

レースは1周目でトップに出たバニャイアが、そのまま危なげなく、当たり前の様に優勝、2位はKTMのビンダー、3位にマルティン、マルケス兄はドゥカティ移籍後の初表彰台には届かなかった。

問題は6位フィニッシュのマルケス弟も終盤まで兄の真後ろを走っていたことで、弟が速くなったというよりは、荒法師だった兄が慎重になっているというか、遅くなったように感じた・・・マシンが暴れてもスロットル開けまくったり、誰が前にいようが強引にねじ込む兄独特のスタイルは見られなかった。

一瞬だけアコスタに抜かれた後に兄のマシンがスライドしてから追うのを止めたので、ドゥカティのマシンはHONDA時代の滑らせる乗り方ではダメなのかも・・・もしそうだとするならマルケスはオフロード的に振り回せるHONDAのマシンが好みだと思う。

日本メーカーのトップはYAMAHAのクアルタラロの11位で、12位がHONDAのザルコ、期待のYAMAHAリンスは16位、天国ドゥカティから地獄HONDAへ意味不明な移籍のロッシ弟マリーニは19位の中上より更に下の20位でレースを終えた。

YAMAHAは巻き返しに力を入れていて、ドゥカティからエンジニアを2名引き抜いてエアロダイナミクス部門とテクニカルディレクターに就任させ、ミルコ・バルトロッツィをパフォーマンスエンジニアとして、F1からルーカ・マルモリーニ氏をコンサルティングとして招聘していて、今年は優遇承知を受けているのでテストも沢山行える。

思うにYAMAHA失速の原因は、全く期待できない劇遅モルビデリを引っ張りすぎたことかな・・・モルビデリは今年ドゥカティに移籍して3位のマルティンと同じ最強マシンに乗っても去年までと変わらない18位だった。

それと散々だったサテライトのRNFのラズラン・ラザリなんかと無駄な時間を費やしたことも響いていて、RNFは今年参戦取り消し処分を受け、ラザリも解任された。

こんな連中と延々冴えないレースをやってきたツケが今やってきていて、それをオフの数ヶ月でひっくり返そうとしても無理・・・今年はテストに力を入れてドゥカティとの大きな差を地道に縮めていくしか無いと思うし、それでクアルタラロを失っても仕方がないと思う。

一方のHONDAは経験豊かなザルコ加入が希望だ!

マリーニはまだHONDA機に慣れている最中だし、他は去年と変わらない体たらくなので、ザルコの乗りやすいマシンに開発が進めば、ボヤいているだけのYAMAHAより先に優勝争いが出来るレベルまで復活出来ると思う。

期待する日本メーカー陣と欧州メーカー陣との差は、去年より更に広がった開幕戦だったのだ。