家族の写真

スキャンしてみた


先日、古いスキャナーがWindows10で使えるようになったので昔の家族の写真をスキャンしている。

なにを今さら古い写真なんかをスキャンしているのか？と思われるだろうが、父が亡くなって６年経ったけど、最近やっと家族の顔を見れるようになった。

父が亡くなった時に奈良市に行き、東京に戻るまでの数日間で父が住んでいた家の片付けというか遺品を整理した。

俺も奈良に住んでいればゆっくり時間を掛けて整理できたんだろうけど、何処に何があるかも判らないし写真を探すのが精一杯だった・・・写真も全体の半分も探せていないと思う。

父が亡くなる前に入院手続きなどで東京と奈良を何度も往復した疲れが残る状態で、葬儀関係や役所関係などの未経験な手続きの全てを俺1人でやりながらの遺品整理だったので、体力の限界だった。

東京に戻ってから、関西の病院や役所に墓や保険会社などの手続きが山のようにあり、その最中に職場が移動になって、転職なので急遽新しい仕事に必須の資格を最短で受験した。

そんな怒濤の濁流に巻き込まれている間に、奈良から東京に送った家族の写真が入った段ボール箱は部屋の片隅に埋もれ、やがて風景に溶け込んでしまった。

時々段ボールが視界に入っても「また今度でええか・・・」と気乗りしなかったが、スキャナーが使えるようになったので重い腰を上げた。

写真を選んでいると時間がかかるので、とりあえず片っ端からスキャンしている。

スキャンしながら思ったのは、俺の子供の頃の写真に写っている俺の親より今の俺の方が遥かに年上という事実で、俺より若い奴が俺を産んで育ててくれたって、俺の親は偉いなと子供のいない俺は感心した。

俺がまだ赤ん坊の頃の写真で、親は俺を何処に連れて行ったのだろう？と、バスの窓ガラスに文字が写っていたので左右反転させてみると「梅田　宝塚　六甲山頂　バス乗り場」と読めるので六甲山に遊びに行ったらしい。





面白いのがあればFacebookに「シリーズ・思いでの写真」でアップしようと思う・・・個人情報と言っても全員亡くなっているので関係ないのだ。