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最高の別れ方 [日々のあれこれ]

最高の約束



大竹まことさんのラジオを聴いていて、月1レギュラーのみうらじゅんさんが「約束」の話をされた。

みうらじゅんさんといとうせいこうさんが始めた仏像を見に行く企画が「見仏記」という本になったが、発売当時はまだ見仏がブームになる前で、京都で最後の取材旅行終えたお二人は東京に戻ることになるのだが、みうらさんは京都の実家に寄ってから帰ることになり、先に東京行きの新幹線に乗るいとうさんを見送りに京都駅に同行し、ある約束をした。

ラジオでは当時交わした約束の事を詳しく紹介されていたが、その事は「見仏記」の最後に書いてあるらしく、俺のバイブルである「見仏記」を引っ張り出して確認したところ、確かにその記述があった。


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「見仏記」の終わりに、京都駅まで見送りに来たみうらさんが、いとうさんに「三十三年後の3月3日の午後3時三十三分に京都の三十三間堂の前で会いましょう」という約束をしている事が書かれていた。

ラジオでは、その約束が来月に迫っている事を紹介しておられ、お2人はスケジュールを調整して京都に向かうらしい。

約束をされた三十三年前は、その頃生きているかなと話し合っておられたが、今もお二人はお元気で活躍されている。

良い約束だなと思ったが、心に余裕がないと別れるときにそういうことを思い付かない。

お二人が30代の頃の約束なので、タイミングも良かった・・・年老いてから33年後の約束は無理。

改めてみうらさんのセンスに感服したのだ。