SSブログ

さわやか笑顔 [日々のあれこれ]

指名手配写真




誰もが交番で見た事がある指名手配のポスターに似つかわしくない「さわやか笑顔のメガネ」の桐島聡容疑者を名乗る男が死亡した。

21歳で指名手配され70才で亡くなるという、50年近い逃亡生活だったらしい。

内田洋という偽名を名乗り工務店で住み込みで働いていたらしい。

銀行口座は持たず給与は現金手渡しで、入院時には保険証など身分を証明するものを所持していなかった。

ただ、桐島聡容疑者は前科が無いので、警察はDNAや指紋など桐島聡容疑者の証拠を持っていない為、亡くなった内田洋が桐島聡容疑者なのか判断出来ないらしい。

内田洋は陽気な音楽好きで、音楽好きが集まるバーに通い続け、ライヴが好きでブルース系のライヴでは最前列での盛り上げ役で、店にあるギターを手に取って鳴らすこともあり、バンドを結成して「うーやん」と親しまれる愛されキャラだったそうだ。

逃亡者とは思えない程活発で、70~80人が集まるバーベキューに参加したり、酒乱で出入り禁止の店が多く、自宅でもラジオとギターの爆音で近隣住民と騒音トラブルを起こしている。

「店も安くはないので貧乏にはみえなかった。服装も高そうでもないが、年の割にセンスがよく、ジーンズのようなものを履き、カジュアルでおしゃれだった」という証言通り、末期の胃がんの診療も保険証がないから自費診療で通院していたので、貧乏では出来ない。

内田洋は本当に桐島聡容疑者だったんだろうか・・・。

いずれにせよ交番から見慣れた笑顔の写真が消えるのは寂しいのだ。