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The Force of Trinity / Marge Litch [My performance Archives]

トリオ編成Marge Litchの集大成



今回も前回に引き続きディスクユニオンさんのMarge Litchリイシュー期間中の特別企画として、「Marge Litchの曲」で「現在発売中の音源とかぶらない曲」で「激レアなテイク発掘」という事で、サード・デモテープ収録のインスト曲「The Force of Trinity」を紹介します。

Marge Litchは初代ボーカリストが本格的な活動に入る前に脱退したので、ぶっちゃけトリオ編成で始まったバンドだった。

バンドの立ち上げ時はどうしても演奏以外の運営の部分に力を奪われるので、コンパクトでフレキシブルに動けるトリオ編成は意見を纏めやすい。

この「自分がボーカル兼任作戦」はHEAVY METAL NOISEの最初もトリオだったし、DEARERの最初も俺がギターボーカルで、ボーカルが見つからなくても活動を停滞せず、他の部分に力を入れて先に進めた。

トリオ編成時の俺はギターを弾きまくりたい時期だったので、ボーカル不在だと「延々ギターソロ」とか好き勝手に出来るのでインスト曲を多く作っていた。

今回紹介する動画は1988年5月に埼玉県熊谷市で開催された「'88さいたま博覧会」の特別ステージでの演奏。

ウィキペディアを見ると、さいたま博は結構大きなパビリオンとかがあってラッツ&スターやカシオペアなどのコンサートが開かれていた。

確か前日に現地入りで機材搬入とリハーサルだったと思うが、俺は持病の偏頭痛と極度の体調不良で衰弱していて、埼玉博の会場からそう遠くない当時のマネージャーの実家で寝込んでいて、当日ぶっつけ本番の演奏だった。

良く覚えていないがステージの裏側が楽屋になっていて、5月なのにエアコンの無い楽屋が暑くて1秒ごとにスタミナが消えていて、ライブ中もかなり集中していないと倒れそうな程フラフラで演奏もボロボロで辛かった思いでしか無いんだけど・・・とりあえずリイシュー特別企画の「レア映像」という事で全部カンベンしていただく!

弾いているギターはNo-02ストラトでブリッジやナットはノーマル、リアピックアップはDiMarzioのSUPERDISTORTION、フロントはDiMarzioのHS-3。

しかし、これまで数え切れないほどライブをやってきて体調の悪い時もあった・・・DEARERのツアーで九州の博多だったと思うが、インフルエンザの高熱ライヴとか、色んな難所を越えてきたけど、そんな難所の中でも埼玉博のステージは一二を争う大ピンチのライブだった。

あと、動画の後半部分を編集しているのは演奏途中で俺が倒れたとかでは無く、「The Force of Trinity」はギターの多重録音によるオーケストレーションを想定して作った曲なので、意外にライヴ向きの曲では無かったので冗長な部分をカットしている。



ま、こういう厳しいライブも、長いバンド活動の中の1つの思い出なのだ。