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特別展「中尊寺金色堂」 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

東京国立博物館




去年の10月「京都・南山城の仏像」以来のトーハクだった。

今回は平安時代に奥州藤原氏の藤原清衡が建立した岩手県平泉にある東北地方現存最古の建造物「中尊寺金色堂」建立900年を記念して開催された。

俺は見仏ブロガーとして「中尊寺金色堂」は非常に興味があった。

旅行仲間のKに平泉に行こうと誘った事もあったが、既に奥さんと平泉に行ったことがあるKは「あそこは金色堂以外に何もない」と難色を示した。

五木寛之さんの「百寺巡礼」でも、最初は小さいと思ったが、何度も来ていると大きく見えてくるとコメント、我が師匠であるみうらじゅん・いとうせいこうの「見仏記」を読んでもやはり「小さくて残念」という事で・・・長らく平泉行きは腰が引けていた。


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東京から平泉までの時間と交通費は奈良・京都と大差なく、金色堂以外にも見仏スポット目白押しなら考えるけど・・・と、思っていたら上野に来てくれることになった。

大江戸線からトーハクに向かうが、上野公園は外国人旅行者の多さが際だっていた。


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チケットはトーハクの自販機で待たずに買えたが、中に入ると結構混んでいた。


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規模は最近の「平成館以外の特別展」では最小の規模で、金色堂内の3つの須弥壇のうち藤原清衡の中央壇に安置されている11体の国宝仏が全てという感じ。

で、平泉に行かなくて良かったと痛感した。

現地に行ったとしても、「恐らくあの辺りに並んでいるんだろうな」としか判らないくらい小さかったと思う・・・奈良・京都で数々の丈六仏を見上げているので、ガッカリしたと思うが、トーハクではそれが目の前なので心ゆくまで堪能できた!

金色堂の仏像は博物館で観るものだと思った。

小さいと聞いてはいたが、快慶の三尺阿弥陀位かなと思っていたら、その半分くらいだった。

ただ後補かもしれないが、驚くほど状態が良い。

特に平安って感じの阿弥陀如来と二天像が良かった!

寺での拝観では無いので後ろに回って見ると、蓮華座には光背を立てる穴が空いていた・・・傷んで取り外されているんだと思う。

金ピカの仏像フィギアみたいな感じだったけど、目の前で360度見れて大満足だった。

写真撮影可の金色堂の模型があった。


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このお堂ごとケースに入っているのをケースの外から見るという事は、実物を目の前で見ても小さいから相当小さく見えるなと思った。


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会場を出て、グッズ売り場に飛び込むと中尊寺金色堂の国宝仏像11体がそろったアクリルスタンドがあったので、図録と一緒にゲットした・・・これで我が家で金色堂が再現できる!


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いつもなら椅子に座って缶コーヒーとかを飲むんだけど、かなり小規模な展示だったので全く疲れることもなく、予想より早い時間にJR上野駅に向かった。

寒い時期なのに上野も池袋も外国人観光客でごった返していたのだ。