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あのギターが欲しかった [ギターの話題]

衝撃の出会い



最近YOUTUBEで楽器屋さん同士の対談?みたいな動画を興味深く見ていたら、レスポールの人気がないという話題で盛り上がっていた。

レスポールは一時期アニメの主人公が弾いていて少し持ち直したものの、HR/HM系のバンドのほぼ全てが壊滅状態だったり、学生の頃にGibsonのギターが高くて買えなかった人達が就職して数十年経って会社の重役になって数百万の値札が付いた憧れのビンテージ・レスポールを買ってくれた団塊の世代も後期高齢者になってしまって、買う人がいない状態らしい。

確かにレスポールといえば1970年頃からハードロックギターの代表格という印象がある。

変わったところでハードロック以外でレスポールなのは、キング・クリムゾンのロバート・フリップ先生位だろうか・・・あとはジミー・ペイジやエース・フレーリーに始まり、ジョン・サイクス、ザック・ワイルド、スラッシュ、ダグ・アルドリッチなんかもレスポールのイメージが強い。

レスポールは良いギターだと思う・・・俺なんかには高級品ってイメージがある。

俺も一度凄いレスポールと遭遇した事がある。

あれは俺が受験生だった時で、ある大学を受験して試験を終えた帰りに、学生街というか大きな商店街に楽器屋があったので、弦でも買おうとブラッと入った。

店長さんと立ち話をしていて話が弾み、強く勧められて店にあったレスポールを試奏させて貰った・・・国産のグレコかなにかだったと思うがクリーム色のピックアップにDiMarzioのシールが誇らしげに貼られていた。

お店にあったツインリバーブか何かで鳴らしたと思うんだけど「驚いた」。

俺もその頃は国産のレスポールのコピーモデルを持っていたし、友達のGibsonを弾かせて貰ったこともあったが、あの時弾いたレスポールの感激は未だに忘れられない・・・ギターを弾きながら俺の頭には試験に出る英単語では無く、その時初遭遇した「DiMarzioのハムバッカー」という文字が刻み込まれた・・・DiMarzioはストラトのフロントに「ファットストラト」を入れていたが、ハムバッカーはこの時が初遭遇だった。

結局別の大学に通うことになり、その楽器屋さんでギターを買うことはなかったけど「弾きやすさ」と「ガツンと来る音」は忘れられない。

最近最も人気があるギターはストラトシェイプのギターで、ハムバッカー搭載の所謂「スーパー・ストラト」が主流だそうで、最近のギタリストのニーズはカッティングや複雑なコードを綺麗に出力したいらしく、シャープなシングルコイルが選ばれているみたいと、散々値段をつり上げた中古レスポールで儲けた楽器屋が「今時パワーコードはねぇよ」と笑っていた。

ただ楽器屋に騙されてはいけないのはストラトは良いギターだけど、今時の流行のギターはシェイプだけストラトでネックはもっと弾きやすく作られているので一概に言えない。

ギブソン系のギターもネックの形状とか、ミディアム・スケールやフレットのアールなどFenderと違う特徴があって弾くスタイルにもよると思うが、利点も多い。

俺は、ストラップを伸ばして膝まで下げないとサマにならないレスポールは弾けないけど、気分はレスポールでSGを弾くのだ。