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ギターソロの音 [ギターの話題]

盛って欲しい




ギターソロ時の音作りはギター弾きにとって永遠の課題だと思う・・・このブログでも何度か取り上げてきた。

ギターソロ時の音に関しては大きく2つに大別できる。

ひとつは、バッキングで弾いている状態のままソロに突入して、音量の可変はライブハウスのPAさん任せなケースで、可変するといえばギター側のボリュームやピックアップを切り替える程度。

この方法の利点は、ペダルを踏むなどギターを弾く事以外に頭脳を使わないので演奏に集中出来る事で、欠点はPAさんがソロに気づくまで音量が変わらない事かな。

もうひとつは、ソロ時にエフェクターなどを使う場合で、俺も初心者の頃からソロ時はエフェクターを使ってアンプの出音をブーストさせていた。

ソロ時に音量を上げるエフェクターで最初に使ったのは「Electro Harmonix LPB-2 Liner Power Boost-2」で、ネットで調べると写真を見つけた。


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こいつは単純にゲインをアップするだけのブースターで、ガチャンコ・スイッチを踏むと一瞬ノイズが凄いのが嫌になって、British Steelの頃から電子スイッチのMaxonの「GE601」をイコライザーとして使わずに一番右のLEVELだけを半分程上げてブースター代わりにしていた。

バッキング時は空間系エフェクターを使うと音が奥に引っ込むので使わず、ソロ時にブースターとリバーブやディレイをループさせたのをMaxonのマスタースイッチ「SB-300」を使って一括切り替えしたり、MargeLitchではKORGの「SIGNAL DELAY SD-200」をセンド&リターンに組み込んでゲインアップしていた。

最近は長期ブランクのリハビリで、ソロ時の音作りも最初から全部やり直しているんだけど、音作りは「バッキング設定」にステレオディレイとリバーブを足している。

現在メインで使っているプリアンプ「ROCKTRON VooDu Valve」はミキサーを内蔵しているので、出力レベルはミキサーで上げている。

問題はバッキング設定のままゲインを上げると、音がキンキンになる・・・バッキングはノイズとハウリング対策で歪みを少し落とし、音の解像度というか「リアルさ」を強調しているので、よくピックアップの評価などで使われる言葉で「盛ってくれない」状態。

なので、そのままブーストさせると「解像度がクッキリ」で「盛ってくれない」ので、ソロで盛り上がれない・・・空間系を大きめにしても音が引っ込むだけで全く冗談が通じない感じ。

Marge Litchの1995年頃の一時期だけだけど、バッキングチャンネルとソロチャンネルで歪みやEQもガラッと変えていた時もあったが、メンバーにキーボードがいるとギターもソロで音色を変えてもさほど違和感を感じないが、トリオ+ヴォーカルみたいなギター丸裸な編成だと違和感が出てくる。

でも正解は「微妙にEQや歪みを変える」なんだと思う・・・ここから先はVooDu Valveオーナーに特化した話になるが、VooDu Valveは「バリアック」という真空管アンプへの電源電圧を可変させるパラメーターがあって、効果を上げると少し粗っぽくなって「盛ってくれる感」が出る気がするのでソロ時の音作りで試している。


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ソロ時の音色に迷わない為には、バッキングの音をガッチリ決めることだと思うのだ。