SSブログ

ビッグファイブ [日々のあれこれ]

大量絶滅




今から5億年ほど前、オパビニアとかアノマロカリスとかの不思議な生物が暮らしていたカンブリア紀から現在まで生き残っている生物はいるのか?という疑問が生じたので調べてみた。

地球にはカンブリア紀より遥かに昔から生物はいたみたいで、最古の生物は西オーストラリアのシャーク湾という入り江に生息している「ストロマトライト」という岩みたいな生物は23億年前に誕生している。

なので、カンブリア紀から現在まで生き残っている生物は思ったより多いと思う・・・ちょっと調べただけでも珊瑚とか、放散虫とかはカンブリア紀に出現した生物。

ただ、カンブリア爆発と呼ばれるほど、地球に一気に生物が登場してから現在までに5回の大絶滅があり、ビッグファイブと呼ばれている。

多くの種族が大絶滅を乗り切れなかった。

でも、例えば絶滅したことで有名な恐竜は、約6600万年前の白亜紀末に小惑星がメキシコのユカタン半島付近に激突した事で起きた寒冷化が原因で絶滅したとされているけど、小惑星が激突した後の地層からも恐竜の化石は発見されているので、小惑星が恐竜絶滅の直接の原因ではない。

恐竜が出現するより遥か前の3億7400万年前のデボン紀後期に起きた海の酸素濃度減少と寒冷の影響ですべての生物種の82%が絶滅するに続く「2度目の大絶滅(最初の大絶滅は4億4400万年前のオルドビス紀末)」が起きるが、その時海に暮らしていた魚たちが陸に上陸して四足動物に進化していく。

まだ陸に生物がいなかった時も海サソリなどは上陸していたらしいが、海の環境が悪くなければ陸上生物の登場はもっと遅れたかもしれない。

大絶滅の最悪の環境で生物の進化が加速されるのだとすれば、恐竜は絶滅したのでは無く、大ピンチで進化がブーストされて鳥になったのかも・・・事実恐竜が滅んだ後の新生代で食物連鎖の頂点に君臨したのはガストルニスという巨大な飛べない鳥だった。

ビッグファイブを調べると、結局は地球に暮らす生物は地球の環境の影響から逃れられないという事が判る。

という事は、現在食物連鎖の頂点に君臨している人類も、地球の機嫌次第で絶滅する可能性はあるという事になる。

確かにビッグファイブ級の気候変化で数年間農作物の収穫が無くなれば簡単に滅ぶと思う。

カブトガニやシーラカンスは次の大絶滅を乗り切ると思うが、人類は無理だと思うのだ。