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2023年MotoGP第14戦日本GP [モータースポーツ]

マルティンPP




栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われた予選は、マルティンがポールを獲得、2位にバニャイア、3位はKTMのミラー。

マルケス兄が7位、クアルタラロが14位、中上貴晶は18位に終わった。

中上より下位は全員スポット参戦なので、全レギュラーライダーで最も遅かったが、来期も参戦するらしいけど・・・この成績でGPに参戦する意味ってあるのだろうか?・・・加藤大治郎みたいな夢のあるライダーに出てきて貰いたい。

テレビでリアルタイム観戦した決勝は、ウオームアップラン時から霧雨で路面が濡れだし、スタート直後にホワイトフラッグでバイクの乗り換えが可能となりライダー達が続々とピットレーンに向かった。

6周目、マルティンがトップに出て、2位に上がってきたバニャイアとの一騎打ちとなる。

マルケス兄が3位に上がりバニャイアを追うも13周目にレッドフラッグでレースは中断となり、再開されるもサイティングラップで再び赤旗でレース終了。

50パーセント以上を完了していた為、フルポイント付与となりライダーズランキングでトップのバニャイアと2位のマルティンとの差が3ポイントに縮まった。

解説の中野さんも言っていたけど、今年バニャイアが付けているチャンピオンナンバー1はストーナー以来で、バニャイアは1を付けると翌年チャンピオンを逃すというジンクスを破ると宣言しているらしいが、勢いは完全にマルティン。

マルティンの成長が著しいのだけが目立つ日本GPだった。

さてYAMAHAだけど、クラッチローテストライダーがクアルタラロがテストで批判したエンジンはパワーが有りすぎてコーナー出口でタイヤが空転して遅くなる、YAMAHAはエンジンパワーをダウンさせて乗りやすいマシンに戻すべきというコメントをしている。

その意見は正しいが、マイルドなエンジンでコーナーでのスピードを上げても、その後の直線でドゥカティに抜かれる・・・だから抜かれないだけのエンジンパワーを得られれば例えピーキーなマシンになってもなんとか抑え込んでやるというのがクアルタラロの考えだと思う。

ただ、ロレンソ時代の様に、操作性の高いYAMAHAが直線で不利でもコーナー区間でドゥカティを抜けたのはガチャガチャくっつけている空力パーツが無い頃の話。

ドゥカティの空力パーツは、空気の渦と気圧低下を起こさせて後続車にコーナーで接近させない利点がある。

最近空力パーツを付けるようになって転倒事故が多いのは、前のバイクに接近することで急激に空気抵抗が減り追突しそうになってのパニックブレーキが原因だと思う・・・中上が何度かコーナー手前で減速できずに追突している。

なので、YAMAHAがマイルドなエンジンに戻しても、空力パーツのせいでコーナー部分でドゥカティを抜けない。

ただ、エンジン特性の問題は今に始まった事でなく、2ストの同爆エンジン開発とかの時代からあった。

問題は「空力の登場でレースのやり方が変わった」事だと思う・・・ドゥカティの空力パーツを真似るのではなく、YAMAHAマシンの特性を生かす空力を開発できるスタッフに替える・・・レイトンハウス・マーチ時代のエイドリアン・ニューウェイみたいな天才を連れてくるのが解決法かなと思う。

とりあえず今期のYAMAHAはどん底なので、来期加入するリンスで流れを変えたいのだ。