SSブログ

ギター百景 [日記]

拘りのサウンドを満喫


今日はメタルイベントにお呼ばれしたので、地元のメタルバンドで参戦した。

倒れるかと思うほどの猛暑の中、バスを乗り継いで出かけた。

暑いので、ベースは最近のメインベースである軽量&小さいYAMAHAのMB-III MOTION BASSでエフェクターボードは持ち運びが大変なのでZOOMのMS-60B1コのみという最小限セットでやってみた・・・暑いから仕方がない。

問題はバスで、清瀬駅から別ルートのバスに乗り換えて30分ほどなんだけど、こちらの路線はいつも通勤で使っている西武バスと違ってエアコンの効きが最悪な上に椅子の保温性が凄まじくて、椅子の中に暖房の何かが入ってるんじゃないか?と思うほどお尻と背中が暑くなる。

おまけに地域住民にとっての重要な移動手段らしく、土曜日の午後なのに車内は超満員。

多湿の熱風が吹き荒れる中、フラフラになってライブハウスに到着。


08.19.01.jpg


イベントには80年代から2000年前後のメタルバンドのコピバンが集まっていた。

このジャンルはギターが主役なので、どのバンドもギターが上手だった。

驚いたのはギターサウンドで、店のMarshallで鳴らしているんだけど、皆さんハムバッカーのプレキシサウンドを上手に作っていたのには驚いた・・・ハイゲインでは無く、MarshallJCM-800以前のサウンドは俺にはコントロールするのが大変な印象だけど、その音で無いと80年代にならない。

リハの時間なんて無いに等しい条件の中で、一発で音を作るってどうやってるんだ?と興味がわいたので、アンプヘッドを持ち込んでいた一番上手な人の足下を見に行った。

ステージのフロアには、選び抜かれた拘りが敷き詰められていた。

「アンプ直」みたいな出音なのでシンプルなのかな?と思ったが、プログラマブル・エフェクト・コントローラーに空間系エフェクト担当のマルチをループさせたり、予想以上に大がかりな機材だった。

俺がコピーバンドでギターを弾くとして、路線バスで持ち運べるコンパクトな機材でプレキシを作るってなると「The Guv'nor」一択かなと思うんだけど、そういうのは見あたらなくてネットで見たことあるような無いような高級ブティックペダルが組み込まれていた。

でも、「プレキシ音を出すペダル+リアルチューブアンプヘッド」の組み合わせってどうなんだろうか?と思うんだけど・・・これ、実際俺も似たような組み合わせで鳴らした事があるけど、基本Guv'norはMarshallのヘッドを使わないで似たような音を出す装置で、それの後段が本物のチューブアンプだと音が抜けないのとノイズも厳しい感じだった。

しかし、彼らは全員ノイズどころかハウリングも綺麗に抑えていた。

ブレイクなどで音の切れ方を聞くと、音の減衰時のカーブで明らかにノイズリダクションは使っているのが判るんだけど、何を使っているかまでは判らなかった・・・判らないという事は俺が知らないペダルなんだと思うが、相当高性能だと思った。

アンプヘッドも昔からあるサイズの半分位の大きなの40ワット程度のヘッドでも、ライブハウスでは充分使えると思った・・・以前、更に小さい15ワット級のヘッドをスタジオに持ち込んで鳴らしている人に遭遇したが、流石に非力すぎて何も聞こえなかったが50で充分かなと思った。

最近はMARKBASSのギター版みたいな軽くて小さいヘッドがあるけど、欲しい音はクリーンと歪みだけでは無いからね・・・問題はモジュレーション系や空間系、ソロ時のブースト。

一通り探査させていただいて判った事は、アマチュアバンドのギターさんの方が、プロ志向のバンドのギターさんよりお金が掛かっているね・・・サラリーマンの潤沢な資金で凄いことになっている。

何より、この殺人的猛暑の中で豪華機材を持ち込む情熱と頑張りに頭が下がった・・・俺なんかMB-3とMS-60B1だけでもフラフラなのに。

こういう場所に遭遇すると、俺もギターが弾きたくなるのだ。