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スタートレック・ヴォイジャー [ドラマ・映画・アニメ・漫画]

SFテレビドラマシリーズ


カーク船長とスポックの「宇宙大作戦」から始まって、ピカード艦長とデータの「新スタートレック」、シスコ司令官とオドーの「ディープ・スペース・ナイン」を経て現在は「ヴォイジャー」を見ている。

まだ最終話を見ていないので、ネタバレはありません。

SFドラマとして「宇宙大作戦」はちょっとレトロすぎるとして、かなり頑張った「新スタートレック」からは安定して面白く、このシリーズの人気が高いのは頷ける。

興味深いのは、長寿ドラマの良いところも悪いところも「水戸黄門」と似ているところで、ネタに困ると一人二役とか、偽黄門様とかが出てくるのも同じで、「新スタートレック」以降はこれにホロデッキネタが加わり、大抵は1960年代の古き良きアメリカが舞台になる。

「ヴォイジャー」の優れている所は物語の設定で、それまではナントナク星々を探索している行き当たりばったりな世界で、宇宙を彷徨わない宇宙ステーションの日常を描く「ディープ・スペース・ナイン」ですら、いつの間にか「ディファイアント」という戦艦を乗り回すようになって、宇宙ステーションの司令官が艦長みたいになってしまった。

しかし「ヴォイジャー」の場合、「管理者」と呼ばれるエイリアンに地球からおよそ75,000光年彼方のデルタ宇宙域深部に飛ばされてしまい、銀河の反対側から故郷を目指して長い旅をする「飛び回るのが必然な」ストーリー。

問題はドラマ中での人気者のピエロ役なんだけど、「宇宙大作戦」の時は存在しなかったので全体的に堅苦しい世界だったが、「新スタートレック」ではデータがその役を担い、「ディープ・スペース・ナイン」ではフェレンギのノーグや司令官の息子のジェイクという子役が空気を和ませる担当となった。

しかし子役は「新スタートレック」のウェスリーも同じだったが成長してしまうと子役では厳しくなり、「ディープ・スペース・ナイン」のジェイクなんてあっという間にお父さんより身長が高くなってしまい、日常の悩みなども和む内容では無くなってしまった。

「ヴォイジャー」では、ムードメーカーをニーリックスというオッサンのトカゲ型宇宙人と、ケスという幼い妖精に担当させるが、二人が恋人という設定にも滅茶苦茶無理があり、2人供これといったヴォイジャーに乗り続ける理由を持たないのが弱点で、ニーリックスはコックに、ケスは看護師になるものの「物語に必要か?」となるとかなり厳しかった。

思うに特殊メイクが基本のドラマなんだから、ニーリックスは思い切ってユルキャラみたいな可愛い系にして欲しかった。

制作側も2人に限界を感じたのか、ケスを降格させて「新スタートレック」では最強の敵だったボーグのセブン・オブ・ナインと入れ替えを行った。

セブン・オブ・ナインは見た目は「新スタートレック」のディアナ・トロイ的なナイスボディー、性格はスポック・データ・オドー的な「アメリカ人の常識や価値観を持たない」存在で、ストーリーが進むにつれてアメリカ的価値観を備えていく設定・・・アメリカ人はコレが大好き。

スタートレックはシリーズが進むにつれ様々な問題がアップデートされていて、女性艦長のキャスリンの脇を助さん角さん的存在のチャコティとトゥヴォックが固め、弥七と飛猿をパリスとハリー、うっかり八兵衛はニーリックスとドクター、かげろうお銀はベラナ、風の鬼若の肩に乗っているアキがナオミだろうか。

SFドラマなので基本的にお堅い雰囲気だが、ロマンスも過去のシリーズではディアナとライカー、ディアナとウォーフ、シスコとキャシディ、オドーとキラ・ネリスなど色々あったが、「ヴォイジャー」ではパリスとベラナが付き合っているが幸せそうには見えず、キャスリン・ジェインウェイ艦頭が規律に厳格なためにロマンス度数は他のシリーズより少ない。

まだ最終話まで見ていないが、キャスリンとチャコティは良いカップルだと思うが、どうなるんだろうか・・・。

現在シーズン6なので、いよいよ大詰めなのだ。