マウント

苦手




最近増えてきたと思うのが「マウントを取りたがる奴」・・・こういうのを俺は嫌いでは無く苦手。

「どうやればマウントを取れるか？」を常に画策している奴というか、そいつ自身も無意識のうちにマウントを取る様にアルゴリズムが組み込まれている様な奴。

で、俺のいうマウントは、世間で言われているのとは少しニュアンスが違うのかも。

例えば、全くの無防備のノーガードでボーッとしていると、いつの間にかマウントを取られている・・・何気ない取るに足らない会話の節々にカチンと引っかかる回数が増えてきた頃になって、間抜けな俺はマウントを取られていた事に気がつく。

その時は既に手遅れで、相手は「ふーん」とか「それで？」とかを言うだけで、俺は何かについて説明なり解説を「させられている」。

相手は「へぇ～」とかをボソッと言うだけで、術中にはまった俺は一言一句間違いは許されない正確な回答が求められている気分にさせられている・・・まるで催眠術だ。

この典型的な例が、最近はやらなくなったがビートたけしさんが年末にやっていたUFO番組。

右と左にUFO肯定派と否定派に別れて論争するんだけど、否定派は根拠無く肯定派に暴言吐き放題なのに対し、肯定派はUFO事件などのテータに関して言い間違いの1つも許されない状況にさせられている・・・これって全然違うルールの戦いを同じリングでやらされている。

重箱の隅をつつこうと待ちかまえている肯定派に、揚げ足を取られまいと正確な情報を延々と説明させられるのに対し、否定派は「そんなのあるかよ！」で勝ってしまう・・・これが俺の言うマウント。

で、俺はマウント画策を仕掛けてくる相手より、そんな奴に事細かに説明してしまっている自分に腹が立つ。

だから好き嫌いより苦手。

こういうのが視界にはいると退散するしか無いのだ。