SSブログ

2023年MotoGP開幕戦 ポルトガルGP [モータースポーツ]

マルク・マルケスPP




開幕前のテストから好調を維持しているドゥカティ軍団の中で、絶不調だったホンダのエースマルケスがポールをゲットした。

ホンダのマシンが復活したわけではなく、いつもの勝つためには手段を選ばないマルケスのスリップストリーム入りまくり作戦でバスティアニーニに引っ張って貰ってのポールだった。

これって予選で何秒以上スリップに入るとタイム無効とかに出来ないのかな、でないと決勝で遅いマシンが上位グリッドからスタートすると混乱やトラブルになる危険性が上がる。

今年から始まったスプリントレースは、王者バニャイアが余裕の優勝、マルケスは3位でフィニッシュ。

去年は後続を大きく引き離して優勝したYAMAHAが得意とするポルトガルでのクアルタラロの予選結果は11位、スプリントレースも10位に終わった・・・今年は厳しいかも。

決勝はバニャイアの最大のライバルとなるはずのバスティアニーニがスプリントレースで転倒からの骨折で棄権。

決勝はアプリリアで母国GPのオリベイラがホールショットを奪い、乗れているマルティンとバニャイア、マルケスが続く。

2周目にはバニャイアが悠々とトップに出て、オリベイラとマルティンが張り付く。

しかし毎度のマルケス魚雷がマルティンに接触したままコーナーを直進してオリベイラに命中!


03.28.01.jpg


このドサクサでビニャーレスが2位に浮上するも、ペースを自在に上げられるバニャイアには敵わず2位でゴール。

結果、優勝を狙うオリベイラとマルティンを撃墜したマルケスがバニャイアをアシストした結果となった。

マルケスはこの激突で次戦のアルゼンチンGPで2度のロングラップ・ペナルティの処罰が科せられたが、マルケス自身も右手関骨折で手術の為次戦欠場が決まっているので痛くも痒くもない。

マルケスは技術トラブルによる事故とコメントしているが、関係ないと思う・・・恐らく古傷の目の神経による問題だと思う。

スタートで出遅れたものの粘って巻き返し8位でゴールしたクアルタラロだったが、YAMAHAのトップスピードは悪くなく、他のマシンとのコーナーでの特性の差があることが原因だと思う。

今年パワーアップしたエンジンで、スピードはあるので先行車に追いつくんだけど、コーナーでの速度が出る位置が違うために抜けない・・・もしクアルタラロが先行車がいないトップを自由に走れていればコーナーリング特性の違う後続車は抜き辛いと思う。

また、YAMAHAも速くなっているんだけど、他の車も速くなっている。

そしてトップ集団に必ずドゥカティのマシンがいる状況で、サテライトチームすら持っていないYAMAHAは不利な上にセカンドライダーのモルビデリが全く機能していないのも痛すぎる。

恐らくYAMAHAは来期にロッシのチームに参入して欲しいのでVR46ライダーズアカデミーのモルビデリを切れないんだと思う。

日本車勢低迷の問題は・・・俺が思うにYAMAHAもHONDAも環境問題の企業イメージの問題で予算削減の中で、相変わらずバブル期の様な主力選手に莫大な契約金を払っているので開発費が無いのかも。

これからはライダーにスポンサーと持参金を持って来てもらって乗っていただくシステムに切り替えないと見通しは厳しいと思う・・・両メーカーはこれをマルケスやロレンソの全盛期にやっておくべきだった。

ただ、日本車応援の俺が、今年の開幕戦を見て面白いか?と問われるとWBCが面白すぎた後だけに、非常に退屈だった。

途中から解説無しの副音声を倍速で見たのだ。