ジェフ・ベックさん死去

ギターマイスター逝く


ロックギターのカリスマ、ジェフ・ベックさんがお亡くなりになった、ご冥福をお祈りします。

高校の頃は、3大ギタリストでは無くジミー・ペイジとリッチー・ブラックモアの2択で、フュージョンを聴く人達がジェフ・ベックを熱心に聴いていたと思う。

高校の頃ハードロック一辺倒だった俺には、ジェフ・ベックのカッコ良さが理解できる程の能力が無かったが、音楽鑑賞仲間のS君の家に遊びに行き、S君自慢の豪華ステレオでジェフ・ベックのレコードを聴いてサウンドの良さに驚いた。

「ブロウ・バイ・ブロウ」とか、1975年の機材を考えると異常に音が良いと思う。

俺なんかが当時のジェフ・ベックで覚えているのは・・・来日が中止になって居るはずのない日本で目撃されてドッペルゲンガーか？と騒ぎになったことや、同じバンドのコージー・パウエルと見分けが付かなかった事とか、当時はYOUTUBEなんて無いから、あの不思議なギターをどうやって演奏しているのか想像がつかなかった。

誰も見ない角度からギターを見ていたのか、普通は着目しない奏法やエフェクト音に拘って、個性の塊というか「別枠な人」って印象で、それから来る孤高的雰囲気はロイ・ブキャナンに似ていると思う・・・ジェフ・ベックもそれを感じ取っていたのか、ブキャナンに「悲しみの恋人達」という曲を捧げている。

ネットニュースではセレブ・ミュージシャン達がアレコレ語っているけど、俺はジェフ・ベックってギタリストというよりはジェフ・ベックっていう世界で唯一無二の楽器だったと思う。

そして直視したくない事なんだけど、追悼コメントを出しているジェフ・ベックと関わりの深かった人達は、皆80歳前後の後期高齢者・・・ここから先は「俺が直接影響を受けたロックスター達」がバタバタいなくなると思った。

先日アキバに行ったとき「フォンのメスとスピコンの変換アダプター」を探して千石電商の2階に上がると、その日の今朝訃報記事が上がったジェフ・ベックがかかっていた。

スタンリー・クラークとジェフ・ベックの歴史的熱演が、寂しく聞こえたのだ。