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人間は圧力に弱い [日々のあれこれ]

雑踏事故




最近韓国で150人以上が死亡した雑踏事故が起きた事で、Yahoo!で「あなたは、人が過密な場所に居合わせ、命の危険を感じた経験はありますか?」というアンケートが行われていて半数の人が「ある」と回答している。

俺も混雑の圧力で「もうこれはダメかも」と思った事があった。

5年以上前だったと思うが、ある冬の日に東京で雪が降った。

交通機関が大混乱の中、俺は当時の職場だった秋葉原に向かっていた。

地下鉄東京メトロの有楽町線の市ヶ谷で地下鉄の都営新宿線に乗り換えるんだけど、有楽町線が凄かった。

駅で停車する度に多量の乗客が乗り込もうとするんだけど、既に限界を超えていた。

その時は前向きにリュックを背負っていたんだけど、押されてリュックだけが遥か遠くに持って行かれた。

この時始めてリュックのベルトが「伸びる」のを経験した。

それまでの最高記録は埼京線と中央線だったが、どちらも乗客が混み慣れていたので混み具合は凄いが比較的楽だったが、殺人的混雑に慣れていない有楽町線ではキチッと詰まらないので、俺も変な格好のまま圧縮されて大変だった。

その点、驚異的混雑が日常の中央線は、車両自体がワンサイズ大きくできているし、座席も無くなるし、乗客も大きな荷物は持ち込まない・・・有楽町線は真逆で殺人的に混んでいても座席に座っている連中はいびきをかいて熟睡している。

リハに向かうときに東上線が事故で仕方なく埼京線にギター抱えて乗った時は、揺れる度にネックが折れるのを覚悟した・・・それでも周囲の皆さんが気を遣って必死に庇ってくれて有難いのと申し訳ない気持ちで降りる駅まで遠く感じた。

大げさで無く、東京の列車の混雑を経験すると人間は圧力に弱い事を実感する。

数センチ雪が積もるだけで首都圏の交通が麻痺するって・・・これは大変なことやと思うよ。

おーん。