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2ヶ月の理由 [日々のあれこれ]

自分の最後



当ブログでも時々紹介している奈良県在住の芸術好きな方のブログが、2ヶ月停止していた。

インスタか何かに乗り換えたのかな?と思っていたら、突然2ヶ月分の膨大な記事の更新と共に復活した。

再び、奈良で行われている伝統行事とか博物館情報などを楽しく拝見させて貰ったんだけど、読み進んでいて考えさせられる記事に遭遇した・・・2ヶ月更新が無かったのも関係しているのかもしれない。

ブログ主さんは奈良県の南半分を占める山間部の出身で、時々実家に帰省される時に乗り継ぐ電車や駅の様子などを楽しく紹介されていた。

主さんは最近法事があって実家に帰省されたんだけど・・・今回の記事で始めて知ったんだけどお父さんは既にお亡くなりになっていて、お母さんは重度の認知症で「認知症のホーム」に入られているらしい。

法事で実家に戻っても、家には誰も住んでいないので住職に仏壇にお参りをしていただく日だけ電気を付ける手続きをしたらしい。

で、お母さんに会いに施設に行かれたんだけど、コロナで面会できず、何とか頼み込んで「玄関越しにマスク着用、接触禁止、5分だけ」という条件で面会したらしい・・・マジでコロナをどうにかできないのかな。

久しぶりに会ったお母さんは主さんを見ても「あんただれ?」と聞くらしく、「あなたの子供ですよ」というと「どこで何をしているの?」と聞くので説明し、説明が終わると「あんただれ?」のループだったそうだ。

しかし・・・これ以上に心に堪える事ってあるだろうか。

もし俺の母がそうなっていたらと考えると・・・俺ならブログ2ヶ月停止どころではなく、ショックで寝込んでそのまま廃人になる。


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両親が病院のベッドの上で苦しんだり、呆けるのを見なくて済んだ俺は幸運だと思った。

しかし、冷静に考えると自分が呆ける時が刻一刻と近づいている・・・俺が重度の認知症になってしまえば安楽死で殺して欲しいが、日本の法律では無理だろう。

身寄りがない俺が、何処かも判らない施設でヘロヘロになっているのは想像したくないが・・・「老い」と「死」という奴だけは誰にも平等にやってくるので、そうなる可能性は0ではない。

この手のハナシは俺も含めて皆が「見たくないモノを限界まで先送り」しているだけなんだけど、中には高齢者なのに預貯金の額が0とか、ローン組んだりする猛者もいたりするから世の中は広い。

久しぶりに再開した主さんのブログに、自分の最後を考えさせられたのだ。