涼しくなる話

怖い事



昔は夏になると「冷やし中華と稲川淳二」だったけど、最近はシーズンに関係なく怪談が流行っているらしい。

俺も怖い話なのか？というのはさておき、無性に意味もなく怖くなるときというのがある。

昔は、真偽は判らないが「ライブハウス怖いネタ」みたいなのをよく聞いた。

大阪でバンドやっていた頃、やけにトイレが気になる店があって、他のバンドの連中にそのことを話すと「え？お前もか？」と頷きあうみたいなのはチョクチョクあった。

店の名前は出せないが、ライブハウスで演奏していて「後ろが気になる」店があった。

気配だけで無く、演奏中に背後から声が聞こえる・・・ステージ上はアンプやドラムの生音やモニターの返りなどの音がガンガン鳴っているから余程の怒鳴り声じゃないと聞こえないはずなんだけど、普通に会話する感じの声が聞こえる。

当時はワイヤレスの性能が今ほど良くなくて有線でやっていたので、スタッフやマネージャーがアンプの裏で俺のギターケーブルを裁いていたから、声が聞こえたときは何かの合図なのかな？と、演奏しながら振り返るんだけど話している奴なんていない。

打ち上げで「何か合図出さなかった？」と聞いても皆首を振るだけ。

で、車を運転して家に帰るんだけど、そういう日に限って意味もなく怖くなる・・・いつも走っている道なんだけど、何故か怖い。

車の中は俺だけのはずなんだけど後部座席に気配がするというか、機材車だからドラムのシンバルとかを積んでいるんだけど、いつもは音なんか鳴らないのに、信号待ちで車が揺れていないのにガチャン！とかの音が鳴りまくったりするのには震え上がった。

この続きは明日なのだ。