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三峯神社 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

関東1のパワースポット




三峯神社は2018年に当時勤務していた会社の年配の旅行仲間KさんとGWに挑戦したが、バスが大混雑で乗車出来る状態で無かったのでレンタカーを借りたものの神社を目前にして大渋滞で全く動かなくなり断腸の思いで引き返した事があった。

今回はリベンジという事で、気合いを入れて単独で秩父に向かった。

途中で経験したアレコレを備忘録として書いておくので、これから出かける人は何かの参考にするとよいかも。

今回の挑戦はレンタカー借りて一日つぶして手ぶらで帰るのはコスパ悪すぎなので、休日では無く平日にして、移動も最も安価な手段を選択してみた。

余り早く出かけても秩父から乗るバスの始発が10時30分なので、自宅から最も秩父で待たずに済む時間に出かけた。

飯能という駅で西武秩父線に乗り換えるんだけど、俺が飯能駅に着いたときは既に秩父行きのホームにかなりの人が列んでいた。


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俺はなんとか座席に座れたが、4両編成の一両に前後2カ所しかドアの無い列車で、大半の座席は2人ずつ向かい合わせに座るクロスシート前後座席なので知らない人が先に陣取ると入り辛い。

飯能に秩父行きの列車が入ってくると、車両の中には秩父方面から結構な人数の乗客が乗っていてダラダラ降りるのを待っていなければならないが、誰も降りない反対側のドアも同時に開くので、その事を知っている反対側のホームで待っていた人達にクロスシート前後座席の大半は占拠されてしまった。

しかし、座席に座れなくても慌てることはない。

乗客の半分くらいは山歩きの格好をしていて、その大半は秩父までに降りていく・・・秩父駅に到着する頃は飯能で乗車した25%位の人数に減る。


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西武秩父駅から三峯神社行きのバス乗り場に向かうと発車30分前で既に長蛇の列が出来ていた。


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他のバス乗り場にバスを待っている人はいなかった・・・他の乗り場から乗客0のバスが発車していた。

その後、特急列車に乗ってやってきたお金持ちの連中が俺たちの列の後ろに並んだが、座れる見込みは無かった。

ここまでを纏めると、飯能から三峯神社まで約3時間掛かるので、都心からだとザッと4時間掛かる計算だが問題はトイレだと思う・・・飯能駅でも秩父のバス停でも暢気にトイレに入っていると後手を踏むことになりそう。

ポイントは、飯能~秩父間の列車にはトイレがあった・・・中を確認すると和式トイレだったので、トイレに問題のある人は電車内のトイレを有効に使うと良いと思う・・・因みに俺はスーパー膀胱なので帰宅するまでトイレは一度も使わなかった。


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トイレの次に問題なのが秩父・三峯神社間のバス。

三峯神社行きのバスは「順調に走って」1時間15分で、連休などの混む時期だと渋滞で4時間掛かるのが普通らしい・・・俺は今回の参拝で三峯神社に立ちはだかる最大の難関はバスだと確信した。

俺はギリギリで知らない男性の隣に相席で滑り込めたが、俺より数人後ろの人から後は全員立っていた。

バスは街を走っている路線バスなんだけど、走る道は険しいカーブが続く山道で、座っていても車酔いになりそうな程揺れまくるから、立っている人は相当スタミナに自信がないと難しい・・・以前三峯神社を目指したときレンタカーを借りたのも、大渋滞で神社を目前に引き返したのも俺の一人旅では無く年配のKさんと一緒だったから。

それを知ってか、バスの車内に全国の観光地に溢れかえっているヨボヨボの後期高齢者は少なかった・・・特に立って乗っている乗客は40才台の主婦友達や若い学生、登山の格好をした足腰強靱な初老の男性が目に付いた・・・では、三峯神社に後期高齢者が居ないのか?となると話は別で、俺のようなビンボウな路線バスでは無く、高級観光バスで大挙押し寄せていた。

「三峯を征するモノはバスを征する」だなと思った俺は、帰路も警戒する事にした。

バスが三峯神社に到着するのが10時30分で、三峯神社から秩父駅に向かう「始発バス」が12時30分発。

神社は普通に写真を撮りながらユックリ参拝しても1時間程度でバス停に戻れた・・・三峯神社はウグイスの鳴き声が常時聞こえ、蜂などの昆虫が凄く多く飛んでいた。


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神社前には食堂もあったが特にコレといった食べたいものも無かったので、自販機の缶コーヒーと、こういう事もあろうかと事前に買っておいた菓子パンを食べながらバス停を観察していると・・・俺が秩父駅から乗った1本後のバスが入ってきたが、俺が乗った始発は乗り切れないほど超満員だったのに、全員座っている状態だった。

平日なのに結構な参拝客だったので、帰りのバスで立つのは地獄だと思ってスマホから目を上げると停留所前のベンチに3名座っている人がいたので速攻でその隣に座ると次々と人がやってきてあっという間に長蛇の列が出来た。

帰りのバスの長旅は、最後部の座席にユッタリ座って往路では撮影できなかったダムなどの景色を撮影した・・・往路のバスに乗っていたときは通路側に座ったので、帰りのバスは窓側に座って事前にカメラを用意できるようにシャッターチャンスのポイントを頭に入れながら外の様子をチェックしていた。


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バスの中に蜂が数匹紛れ込んでいて、どういうわけか前の座席の初老のオッサンに攻撃を加えていた・・・蜂は他の人は襲わず、何故かそのオッサンだけを集中攻撃していた。

オッサンは刺されると思ったのかパニックになって蜂を振り払おうとしていた。

暫くして大半の乗客が居眠りをしだしても、オッサンだけは秩父に着くまで延々と蜂の攻撃を受けていた。

オッサンの動きがチャップリンの早回しの映画みたいで退屈しなかった・・・蜂と戯れる微笑ましい光景を見ながら「オッサンだけは徒歩で下山した方が楽だったな」と、お笑いタレントより可笑しかった。

俺はスマホに入れていた現在トラックダウン中のファイルをBluetoothイヤフォンで聴きながらアレコレ考えていると秩父駅に着いた・・・。


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・・・埼玉県秩父市にある三峯神社は、今から約1900年前の弥生時代の後期に日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征の途中、甲斐の国の酒折宮という場所から碓氷峠に向かう際に、三峯神社のある土地に辿り着き、国の平安を祈るために伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)という日本神話の神を祀ったことが、三峯神社の始まりとされている。






標高1102メートルの山奥にあり、関東随一のパワースポットとして知られている。

三峯神社の鳥居は奈良県桜井市の大神神社にもある珍しい三柱鳥居(みつとりい)で、鳥居の両脇にも鳥居があり、3本の鳥居からなっている。





狛犬が狼で、狼が神のお使いであるご眷属として祀られている・・・伏見稲荷大社は狐、春日大社は鹿、護王神社はイノシシ、鞍馬寺は虎なら三峯神社は狼。






大木が列ぶ中を進むと1900年前の神社だからビンテージタップリかなと思っていたが、まるで日光の輪王寺の様な立派な社殿だった。





門とかの装飾も豪華絢爛。











そして今回の参拝の主目的である御札と「氣守」をゲット・・・浅田真央ちゃんで有名になった白い氣守は欲しい人が押し寄せ大混乱で頒布中止になってしまったけど、お守りの効果は変わらない。


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物販も参拝動にある土産屋では無く、境内で買った。


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西武秩父駅に戻り、各停飯能行きに乗って車窓からの景色を眺めながら思ったのは「遠かった」って事に尽きる。

西武線の車両のドアの上に付いているディスプレイで流れている「秩父観光」のプロモではタレントさんが三峯神社に参拝してワラジトンカツ食べて酒飲んで温泉に浸かって特急に乗って帰っているけど、あの通り全部やったら間違いなく過労で倒れる・・・ってか、秩父で呑んじゃった時点で泊まれる所探すよ。

繰り返すが最大の難関はバスで、行きも帰りもバスの座席に座れるか?が気になって参拝に集中し辛い。

俺は三峯神社から秩父駅に向かう「始発」に乗ったが、立って乗る人は少なかった・・・恐らく立って乗るくらいならと1本見送ったんだと思う。

ただ、三峯に来ている人数は変わらないので、その後の秩父行きのバスが混む事になる。

思うに、想像以上に体力を消耗したことと、移動に費やす時間を考えると1泊が妥当なんだろうけど、1泊旅行を満喫出来るほど秩父に行楽コンテンツがあるのか?となれば、西武鉄道が「日帰りプロモビデオ」に何もかも全部ぶっ込んでいるのがその答えなのだろう。

パワースポットに元気をもらいに行くはずだったが・・・疲れたのだ。