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Haunted Mansion [My performance Archives]

ハードプログレな曲


ナントナクだが、月1企画となりつつある[My performance Archives]。

今回のお題はMargeLitchで2枚組のアルバム「悲劇の泉」に収録した「Haunted Mansion」というハードプログレな曲を紹介します。

俺は「悲劇の泉」収録曲の作曲からシーケンサーという武器を導入している。

前作「真実の指輪」制作時にメンバーチェンジがあり、MargeLitchは長期間活動停止になっていた。

丁度その頃奈良の実家に帰省した時に宗太郎君がシーケンサーと一緒にギターを弾いた曲を聴かせて貰った・・・確かYAMAHAのQY10を使って作っていて、曲はFI-GP中継でおなじみのTHE SQUAREの「TRUTH」だったと思う。

それを見て「これは楽しそうだ!」と、俺もYAMAHAのQY-20という小さなシーケンサーを買って遊びだした。

QY本体にも小さな鍵盤が付いているが、そんなのでは弾けないのでkorg poly-800というプラモデルみたいな鍵盤をMIDIで繋いで弾いていた。

シーケンサー君のおかげで、頭に浮かんだ曲の8割程度をメンバーに伝えられる様になった。

シーケンサー君は「文句言わない」「演奏ミスが無い」と良いことだらけだった。

それより、当時大変だったのは長倉君だったと思う。

俺が曲を作れば、当時はインターネットなんて無い時代なので哲朗君の自宅に電話してシーケンサーに繋いだ密閉型のヘッドフォンを電話の受話器に押しつけて聴かせていた・・・俺の曲はどれも長いから8分の曲なら8分間、可哀想な哲朗君は電話から離れられなかった。

俺がシーケンサーに夢中になっていると、哲朗君がそろそろバンドやらないか?と言ってきて・・・気がつけば活動を停止して半年ほど経っていた。

そんな時、哲朗君の知り合いからベーシストの神保君を紹介され、キーボード担当の竹内君も数ヶ月後に合流する事が決まり、恐らくその頃には次作のレコーディングの話も来ていたと思う・・・「では竹内君が合流するまで、次のアルバム用の曲作って待ってるね」って事になり、とりあえずデモ・テープでも作ろうという事になった。

Haunted Mansionは、俺の中では「正しいハードプログレ」ってイメージで、拍子が入り乱れているのでリズム的には込み入った曲。

まず紹介するのは1994年制作のデモ・テープのデジタル・リマスター版で、録音はMargeLitch自前の8トラック・オープンリールMTRで、ボーカル:世良、ベース:神保、ドラム:長倉、残り全部が俺。

シンバルの音が割れていたりするのは元ファイルからで、デモのマスターをデジタル化したのがMacintosh時代なので、曲の終わり部分で音が途切れている事からも当時の機材に問題があったのかも知れない。





ライブ映像もザッと確認したところ余り良いテイクが見つからなくて画質悪いけど、とりあえず1995年12月24日、東京-吉祥寺のSilverElephantでクリスマスイヴにやった、真っ赤なサンタ純子姫が歌う「クリスマス・ワンマンライブ」から。





音声はPAからのライン録音のDATをデジタル・リマスターを使用。

あらためて見ると、メンバーの機材の多さに驚いた。

ライブで使っている機材はこの時期が最多だと思う。

機材車に積むときテトリスみたいにピシッとはめ込まないと、ドラムのタムのケースを置く向きが少し変わるだけで全てが積めなくなる程ギチギチだった。

演奏ツアーなどでメンバーも機材車に乗車する場合、車の最大積載量の倍は軽く超えていたと思う。

MargeLitchは音数も機材も多いのだ。