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母の日 [日記]

母の思いで


昨日は母の日だった。

今の日本人女性の平均寿命からすれば、俺の母は随分と若い時に無くなった。

俺の母は大阪市の下町育ちで、頭脳明晰で気の強い人だった。

心房細動が原因で脳梗塞で亡くなったが、最初に脳梗塞で倒れた時に医療ミスがあったので、田舎の病院は信用できないと弁護士とカルテなど一式を持って他の病院の脳神経外科の先生に見て貰った事があったが、俺なんかにはサッパリ判らないがMRIだかCTスキャンかの写真を見て「この人は相当頭の良い人でしょ?」と言われた・・・見る人が見れば判るんだなと驚いた。

確かに母の頭脳は凄まじくて、そういうのは妹が受け継いでいた。

学校の通知表が出る度に、成績の悪い俺は母が買ってきた「やっても効果がないと一目でわかるドリル」をやらされ、体育以外は全て5の妹は母と台所でケーキ食べていた・・・俺は小学校1年の時から興味のないことは頭に入らない。

子供の頃は、母に両手で顔を挟まれて「お前はなぁ~、脳がもう少し良かったらなぁ~」と悲しげな顔で覗き込まれるまでが、いつものオヤクソクだった。


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料理が得意で、俺にとっての「お袋の味」は、「甘鯛のムニエル」で、いつも実家に帰ると作ってくれた。

牛すじを煮込んで作るボルシチも得意料理で、ワインと月桂冠の葉が隠し味だった・・・と思う。

俺は料理の事は判らないので、確か母がそういう様な事を言っていたと思うし、食べてたらなんか硬い葉っぱが入ってた。

脳梗塞で倒れる前の年に元気だった母と三日三晩ぶっ通しで色々話したが、もう生まれ変わりたくないと言っていたので今頃は菩薩になる修行をしていると思う・・・頑張り屋だから、もうソコソコの地位になっていると思う。

母とは、俺が死んだら三途の川まで迎えに来てもらう約束をしている。

だから死ぬのも怖くないというか・・・むしろ楽しみなのだ。