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いじめ問題 [日々のあれこれ]

3月のライオン




Netflixで最初はアメリカのドキュメンタリータッチの事件モノみたいなのにはまっていたんだけど、もう少し脳を休めて気軽に見たいなと思って子供アニメを見るようになった。

ナルトから始めて、ボルト、ワンピ、BLEACHなどジャンプモノを中心に見ていたんだけど、次から次へと強大化した敵が現れては新技で倒すパターンにいささか飽きてきた。

そこで最近はほのぼの系を中心に見ている・・・「異世界食堂」とか「空挺ドラゴンズ」とかで、あと泣きたくなるが「夏目友人帳」とかで、その流れで現在「3月のライオン」を見ている最中。

これは幼いころに交通事故で家族を失い、父の友人である棋士に内弟子として引き取られて15歳でプロ棋士になった主人公の物語。

決してほのぼの路線ではないが、東京下町の隅田川沿いの佃~月島~勝ちどき辺りを舞台に人の持つ優しさや将棋での激しく厳しい対戦を経て大人に成長していく物語に流れている時間というか間の取り方が落ち着いていてシックリ来た・・・いつもお腹を減らせているたくさんの猫さんたちが可愛い。

いわゆる「どんくさい」主人公が、底抜けに優しい周囲の人々に支えられながら一歩一歩前進する姿を追いかけていたところ・・・突然主人公を親身に支えている川本家の次女ひなたが学校でいじめ問題に巻き込まれてしまう。

それまでのノンビリした空気がガラッと変わり、ヒリヒリする緊張感が支配する。

中学2年の子供は親の真似をしている・・・学校の担任はいじめていた生徒といじめられた生徒と、その親の三者面談を設けるが、いじめた子供の母親は自分の子供よりたちが悪かった。

いじめられた子供は深いダメージを追っているのに対し、いじめている子供はいじめている自覚すら無いというのは、余りにも理不尽。

しかし、これはアニメではお綺麗に裁いているが、実際の中学校では自殺者でも出ない限り「適当」にあしらわれてしまうのが現実だと思う。

3月のライオンを見ても、手加減を知らない子供は弱肉強食の残酷な生き物だと痛感した。

ただ、「三つ子の魂」で、残酷な子供は大人になっても残酷なのは変わらない。

声の大きな厚かましい奴が社会の頂点に君臨するのは、大人の世界も同じなのだ。