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夢と現実 [ノスタルジア]

クラブ活動系アニメ




最近はNetflixで「ハイキュー!!」にはまっている。

原作の漫画は終了しているみたいだけど、まだアニメ版を見ている最中なので全体を知らないけど、今見ているのは高校生のバレーボール部の話。

クラブ活動系アニメは種目が違うだけでどれも中身は同じだけど、単純明快でひたすら元気良いので長時間見続けても疲れないのが良い。

優しくて頼りがいのある先輩、一見怖そうだが優しく優秀なコーチに、次々わき上がる難関を簡単に突破してしまう天才主人公達という毎度オヤクソクの設定。

学生としての描写は少なく、試合中心でテンポ良くサクサク進行するのは高校の自転車部の「弱虫ペダル」に似ているが御堂筋君みたいなヒール役は出てこない。

しかし、ドラゴンボールの悟空の様なカッコ良いヒーローでは無く、主人公は弱点を克服して頑張る設定で「鬼滅の刃」辺りから、こういう冴えない主人公路線が定着している。

バレーボール部の物語を見ていて、ふと俺もバレー部だった事を思い出した。

高校ではバイトや他に色々忙しかったので、禁止されていたバイクに乗って誰よりも早く帰っていたけど、中学では1年の時に同じクラスの奴から強引に誘われて入部した。

不定期な活動の無線部と掛け持っていた。

野球やサッカーなどは練習も日が暮れるとオシマイだけど、バレーは体育館でやるから照明を付けて夜7時頃までやっていた。

部員が多かったので1年はひたすらボール拾いで、とにかく腹が減って腹が減って・・・空腹感しか記憶にない。

3年が去った秋に練習試合みたいなのに出たんだけど、誰かのミスで負けてしまう団体スポーツが性に合わないと思って辞めた。

バレーを真剣にやればやるほど、自分が幾ら努力しても誰かに足引っ張られて負けるのが許せなかった。

アニメでは「誰かが失敗すれば、それを仲間がカバーしてあげる」みたいなチームワークというか「他人に迷惑を掛けず友達を大切にしよう」的空気が支配しているが、そういう慈愛に満ちた悟りの精神は当時の俺には皆無で、結果自分の努力次第でどうにでもなる個人競技の陸上部に移った・・・こちらは性に合っていたんだと思う、3年は主将だった。

バレー部に、仲間達とチームで戦う事の楽しさみたいなのを俺が理解できるように諭してくれる先輩がいたら俺の青春時代ももう少しマトモになっていたのかもしれないが、俺のバレー部にはアニメの様な頼れる先輩や美人マネージャーなんて居なかった!

アニメのクラブ活動は余りにも現実と違いすぎるのだ。