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恒星メネシス [宇宙]

大量絶滅




地球の現在から過去2億5000万年間で絶滅率を時系列で分析すると、約2600万年毎に計12回の大量絶滅が起きていた事が判った。

一定の周期で絶滅している原因は、巨大な小惑星の激突による気候変動だとされている。

恐竜の絶滅も6600万年前にユカタン半島に巨大な小惑星が衝突し、発生した火災と衝突の衝撃で巻き上げられた塵埃が太陽の光を遮ることで、全地球規模の気温低下を引き起こし、大量絶滅につながったとされる。

つまり2600万年周期で地球に巨大小惑星が激突している事になり、その原因が太陽の周りを楕円軌道で公転する未発見の伴星ではないか?という仮説を唱えメネシスと名付けられた。

メネシスは発見しにくい暗い赤色矮星か褐色矮星で、太陽から1.5光年離れたオールトの雲よりも遠い距離を周回していると仮定され、太陽の周りを楕円軌道で公転してオールトの雲を乱し内太陽系に飛来する彗星の数を大幅に増加させているのでは無いかと唱えられている。

ただ、規模は違うが地球から遥か離れたオールトの雲で無くても、火星と木星の公転軌道との間に存在する「小惑星帯」には何十万個もの小惑星が発見されており、冥王星を探査した探査機ニュー・ホライズンズが小惑星「ウルティマ・トゥーレ」に接近観測を行った「カイパーベルト」も範囲が小惑星帯の20倍、質量は200倍という規模で10万個以上の天体が存在している。

その他にも、火星の公転軌道付近にもJAXA のはやぶさが探査したイトカワや、はやぶさ2が探査したリュウグウなどの地球に接近するために監視が必要とされる「地球近傍小惑星」がある。

ただ大絶滅の問題も色々あって、例えば古生代のオルドビス紀末に当時生息していたすべての生物種の85%が絶滅した原因は、地球の6000光年以内という近さで起きた超新星爆発によるガンマ線バーストを喰らったからという説があったり、恐竜も小惑星が落下した後も相当期間にわたって生きていたのではないかという説もある。

でもガンマ線バーストで大絶滅って事なら、642.5光年という宇宙的には超近くにあるオリオン座の赤色超巨星ベテルギウスが超新星爆発を起こすと、オゾン層が破壊されて太陽から紫外線が強く降り注ぎ、地球の生物は全て絶滅してしまう・・・ま、今ベテルギウスが超新星爆発を起こしても到達するのは642.5年後だけど「ベテルギウスは既に超新星爆発を起こしていて存在しない」という恐ろしい説もある。

俺なんかは実は太陽は連星で、太陽とペアの恒星がメネシスなんじゃないか?と想像していたりする。

いずれにせよ、説滅周期説が正しければ我々が生きている間にメネシスはやってこないのだ。