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懐かしい映像 [日々のあれこれ]

スコーピオンズ



懐かしい映像をYOUTUBEで見つけた。

昔の重大事件などのニュース特集みたいなのをYOUTUBEで見つけると、自宅でボケーッと見ている時間が勿体ないのでダウンロードしてスマホに入れて通勤時に見たりしているが、今回は高校生の頃に熱狂した、当時は西ドイツという国のハードロックバンド「スコーピオンズ」の懐かしい映像があったので見てみた。

スコーピオンズはデビュー当時はシェンカー兄弟がギターで、弟のマイケルのギタープレイを大きくフィーチュアしていたがイギリスのハードロックバンドUFOに引き抜かれたスコーピオンズは解散してしまう。

そして再結成スコーピオンズのオーディションで19才のウルリッヒ・ロート仙人(以下ウリ)が加入する。

高校生の俺はウリ仙人が神だった。

ウリ加入後のスコーピオンズは1978年に来日していて、中野サンプラザで録音した「Tokyo Tapes」という2枚組のレコード盤を出している・・・当然俺も持っているが、その後2枚組のCDを買い直した。

俺が見た動画は来日前年のスタジオライブで、ウリ・スコーピオンズの集大成みたいな感じだった。

驚いたのが、当時聴いていた感じと違って聞こえた事で「アレ?こんなんだったっけ?」ってなった。

ウリ仙人のプレイが、当時は神業と思っていたが今聴くとかなり荒いしミスも多い・・・派手なアーミングの後のチューニングも相当狂っている。

ルドルフのギターも、当時はこれぞハードロックというディストーションサウンドに聞こえたんだけど、今聴くと何か頼りないというかバッキングしかやらないのに何故派手なVを弾くの?って感じ。

クラウス・マイネの動きがハードロックしていないというか、厚底のロンドンブーツでタンバリンを叩きながら奇妙な踊りを踊るんだけど、明らかに場違いで変。

そもそもタンバリンって何だ?って感じ。

サウスポーのドラムもどうしようもなく華が無くてトコトン地味だし、存在感0のベースに至っては一度もカメラに写らない。

イマイチ何がしたいのかハッキリしない田舎バンドとは水と油みたいなジミヘンマニアが何故か混在するという混沌としたアンバランス感が凄くて、良い悪い抜きにウリ仙人1人が音楽レベルを上げているだけでウリさんが居なければ大した話題にもならずに消えたバンドだったと思う。

でも、髭と時代がかった衣装で年喰って見えるけどウリ仙人は23才で、70年代の機材や楽器での演奏という事は重々判っているが、若い頃心酔していたバンドだけに点数が辛くなるのかもしれないが、「こんなんだったか?感」が凄くて残念だった。

おかしいな、昔は好きじゃなかったジミー・ヘンドリックスやAC/CDとかは年取ってから好きになったのに、俺の宝物だったウリ・スコーピオンズは「思い出は思い出の中にしまっておくのが良いんだ」と思ってしまった。

時の流れを感じたのだ。