高校生が主人公の漫画

共通点





アニメ「ちはやふる」が切っ掛けで、ネトフリで高校生が主人公の青春アニメを3作同時に見ている。

野球アニメの「MIX」、弓道部の「ツルネ -風舞高校弓道部」、和楽器の琴演奏の「この音とまれ! 」を一気に見ているが、「ちはやふる」も含めて類似点が多い。

共通しているのは、高校に入学して入部したクラブが全国大会を目指して地方予選に挑むという流れは4作共ほぼ同じ。

入部に至る経緯も似ていて、4作とも入部時のクラブは廃部寸前でライバル校からは相手にされていない状態。

入部してから種目を初めて学ぶのであれば、とてもじゃないが高校の3年間の間で全国大会は目指せないので、4作とも主人公は子供の頃から練習してきているという設定。

ちはやふるは小学生の頃から地元にあるカルタ道場に通っていたし、MIXも兄弟で中学生から野球部で実力を認められており、ツルネも中学から素質を期待されている存在で、この音とまれも琴職人の父親から琴の弾き方を伝授されているという設定。

それぞれが入部したクラブで「あり得ないスピードで上達」し、ライバル達と競いながら恋愛関係も進行し、青春を謳歌していくところが共通している。

当たり前だけど、そういう魅力的な設定でないと誰も読まないんだけど、余りにも現実と乖離しすぎている。

漫画の世界ではギターが弾けるだけで女子にもてるのは定番だけど、俺なんて中学の頃からギター弾いているから高校から弾き始めた奴等に対してかなり有利な状況だったと思うが「もて期」なんてパラダイスは何処にも無かった！

でもそういう漫画やアニメを見て憧れて始める人もいると思う・・・カーリング女子がオリンピックで活躍すると子供達がカーリング教室に殺到したのと同じ。

それで学校のクラブ活動が活性化すれば、それはそれで良いことだと思う。

ただ話を魅力的にするのは結構だけど「MIX」はちょっとやり過ぎだと思った。

容姿端麗な主人公は最初から万能のスーパーマンで、スポーツ系漫画なのに常に涼しい顔をして淡々と凄い結果を出し続ける。

子供の頃から才能があり、高校で見事にそれが開花する・・・親もクラブの監督も、全員が優しい善人で笑顔に満ちている。

選ばれし勝ち組達の優雅なサクセスストーリーが延々と続く・・・気がつけばMIXだけ1.5倍速で見ていた。

冴えない高校生だった俺には全然共感出来ないのだ。