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通勤時の精神安定剤 [日々のあれこれ]

ムーミン




俺の職場への通勤で一番の問題は「隣に誰が座るか?」で、小柄な女性が座ってくれれば非常に助かるが肩幅の広い屈強な男性や暑苦しいデブが横に座るとかなりのストレスになる。

1時間以上座り続けるので、隣にどんな奴が座るか?は死活問題なんだけど、9割以上の確率で隣にはストレス以外なにものでも無い奴しか座らない。

極稀に痩せた女性が座って隣との間に隙間が出来ると「どうか一駅でも長くそこに座り続けて!」と心の中で祈っているが、大抵の場合は直ぐに降りてしまい、足を広げてふんぞり返る典型的なユトリ系のアスペな男子高校生がやって来たりする。

そんなときは強制的に和むしかないと、最近はスマホでNetflixの癒し系アニメを見ている。

最近のお気に入りは2019年に日本で放映されていたフィンランドとイギリスの共同制作の2D/3Dアニメーション「ムーミン谷のなかまたち」にはまっている。

ムーミンといえば岸田今日子さんがムーミンの声をやっている1969年の日本製「ムーミン」が有名で、俺も見ていたが次第に見なくなってしまった。

その理由は1972年から虫プロ制作に変わって急激につまらなくなったのと、関西圏では日曜の夜に今は無きパルナス製菓が提供で、ロシア民謡調のCMソング「パルナスの歌」という重苦しい音楽が「明日からまた大嫌いな学校が始まる」という絶望感と重なって鬱状態になるのに耐えられなかった。

明日は学校なのに、お寂し山からモランが吹雪きを吹きながら現れて、オーロラに包まれたムーミン谷からニョキニョキが去っていくシーンを延々と見せられるのが辛かった。

しかし時は流れ、3Dアニメのムーミンを見て・・・子供の頃漠然と見ていたムーミンに色々と疑問がわいてきた。

そもそもムーミンとは何だ?って事で、ムーミンの父親はムーミンパパという名前なんだけど、それってバカボンのパパと同じなのか?とか色々と気になるので調べてみた。

何となく判ったのは、そもそもの原作者のキャラ設定が漠然とした「架空のいきもの」の世界のようで、日本のアニメの様なカッチリしたキャラ設定がされていない感じ。

最初にムーミンをアニメにしたのは日本の制作会社で、それを見た原作者のトーベ・ヤンソンから数え切れないほどのクレームが来たそうだ。

ムーミンの容姿がカバに見えるが本当はもっと鋭角的だとかを筆頭にノンノンの頭のリボンなどにフィリフヨンカさん級の勢いのクレームガトリングが来たらしいが、現在フィンランドのムーミンワールドにいるムーミン谷の登場人物達の着ぐるみは全て日本アニメのまんまだったりするのが解せない。

ショックだったのはスナフキンは人間だと思っていたが、登場するキャラクターは全て架空の生物だと判ってガッカリした。

俺はミイが何故ムーミン一家と住んでいるのかが気になったけど、これも数あるムーミンシリーズ毎に設定が違うみたいで、ムーミンパパとママミムラの子供とか、ムーミンパパがミイを養子にしたとか、色々あって良く判らない。

あまり深く考えて見るモノでは無さそうなのだ。