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2021年MotoGP第17戦アルガルベGP [モータースポーツ]

バニャイアPP




今期2度目のポルトガルでのGP。

ドゥカティ勢が好調で、予選はドゥカティワークスのバニャイアとミラーのワン・ツー。

3位にスズキのミル、ヤマハのクアルタラロはアタック中にイエローフラッグが出るなどツキも無く7位という結果に終わった。

4番手はマルティン、5番手はザルコと、前列2列にドゥカティが4台という勢いだった。


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ホンダはマルケスがオフロードの練習中に転倒して脳震盪を起こしGP2時代に転倒した時の古傷である右目の神経麻痺が再発して欠場した。

今年のMOTO-GPはヤマハ、ホンダ、スズキの日本メーカーは実質1人エントリーの状況で、ドゥカティだけが元気な状態が慢性化している。

ヴィニャーレスに代わってワークスに昇格したものの、調子が出ないモルビデリの足の怪我はマルケスの腕の怪我より深刻なんじゃ無いか?と疑い始めている。

決勝はバニャイアが飛び出し、その真後ろにくっついたミルとの一騎打ちとなったが、残り2周に赤旗が振られてレース終了、バニャイアの優勝となりドゥカティが今年のコンストラクターズタイトルを決めた。

バニャイアはポールポジション、ホールショット、優勝と100点満点のレースだった。

一方、スタート失敗で大きく出遅れたクアルタラロは、レース後半4位集団走行中にフロントを滑らせて転倒リタイアに終わった。

クアルタラロはヤマハエンジンのパワー不足に不満で、22年には移籍する気配もあるが、ヤマハのマイルドなエンジンだからバランス良くまとまっているのであって、エンジンをドゥカティ並にパワーアップすればこれまでの利点だった操縦性の良さも変わってしまう危険性がある。

今のMOTO-GPマシンはコンピュータのマッピングが重要で、そのためのデータ収集が明暗を分けるが、6台エントリーするドゥカティ勢が全員それなりの位置で走っているのに対し、ヤマハはクアルタラロ、ホンダはマルケス、スズキはミルのみなので情報収集にはきわめて不利な状態にある。

来期はドゥカティのエントリーが更に増えるので、この差は益々広がるだろう。

ま、今に始まったことで無くF1-GPやルマン24などヨーロッパのレースはヨーロッパのメーカーの為にある。

今回のレースを見て、あらためてロッシとヴィニャーレスで無駄に1年を捨ててしまったと感じたのだ。