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平城宮跡 [日々のあれこれ]

観光化





ネットをウロウロ俳諧していて、奈良県の観光のページにたどり着いた。

平城京の事が取り上げられていて、懐かしい気持ちになった。

平城宮跡は俺が奈良県に住んでいた頃からあった。

ただ、最近のような立派なものでは無く、ただ太古の遺跡があった場所というだけだったと思う。

大和郡山から尼ヶ辻を抜けて阪奈道路との交差点を北側へ、秋篠川沿いに西大寺駅方面に向かう右手の原っぱが平城宮、当時の俺は「平城京」と呼んでいたが、当時は何も無かった。

確か、2010年に「平城遷都1300年祭」が行われて、「せんとくん」という童子の頭に鹿の角が生えたマスコットキャラクターが登場した。

因みに童子とは、渡海文殊群像では善財童子が先導役を勤めていたり、国宝十一面観音で有名な聖林寺には善財童子がいてジャンルは仏像。

最初は「気持ち悪い」と不評で、教界からは仏に鹿の角を生やした姿なので「仏様を侮辱している」と怒りを買い、対策として急遽ゆるきゃら丸出しの可愛い「しかまろくん」が作られた。

平城遷都1300年祭が終わればお役ご免かなと思っていたらしぶとく残り、次第に人気が上昇して現在も県の公式観光マスコットに採用されている。

全国のゆるきゃらは大仕掛けな着ぐるみの為に動きが鈍く、ゆるきゃら大会などで走っても速度が出ないが、せんとくんは頭部以外は普通の格好なので競争系ではダントツに動きが速い・・・これは球団マスコットでダントツにバク転が得意な中日のドアラが頭部以外が普通の格好なのと同じ。

ちなみに俺の最近の奈良マスコットのお気に入りは鹿パンダのぱん吉。


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平城遷都1300年祭には、祭り期間中限定で平城宮跡の上に朱雀門など様々な当時の建物のレプリカが作られたが、祭り終了後に壊そうとするともったいないという声が出て、逆に平城京の豪華な建物を再現する方向にシフトし「平城宮跡歴史公園」になっている。

イベントも多く開催されていて「天平の女楽と女舞~平城宮内教坊~」などが行われている。


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天平って名前の響きからしてお洒落。


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早くから観光化した京都と違って、寺以外何も無かった商売気の無い奈良も次第に観光化が進んでいるのだ。