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ヤクルトVS 阪神 2021年10月8~10日 [阪神タイガース]

1勝2敗




阪神は首位攻防戦で神宮に乗り込んだ。

いよいよ今年最大の勝負所がやってきた。

ゲーム差からいって阪神は1つも負けられない。

初戦は今阪神で一番調子の良いエース高橋遥人が先発。

高橋をこの日に使って中5日で次の巨人戦でも使うための作戦なんだろうが、そうであるなら前回の登板時の完封なんてやらせるべきではなかった。

つまり矢野脳では「前回が完封だったからの中5日」なんだと思う…ビジョンというのが無く全てが場当たりの後手采配の典型だ。

結果、疲れが残っている高橋が打たれ、実質上「今年終了」となった。

最も落としてはならない試合を矢野の不思議野球で負け、ヤクルトにマジックが出た。


2戦目は、秋山~アルカンタラ~岩崎~スアレスへと執念の継投で、岩崎とスアレスは回跨ぎとなった。


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そして打撃とリード両方ともがどん底の梅野を休ませて坂本を使った…これが功を奏した!

ただ5番糸原、6番小野寺、7番ロハス、8番坂本なんてヤクルトからすれば全く怖くなかったと思う。

最後はエラーもあって「1アウト満塁で山田と村上」という絶体絶命だったが、絶対神スアレスが討ち取り、徳俵いっぱいで何とか踏みとどまった。

試合を見終えて、坂本で勝った試合だなと思った。

確か巨人戦で満塁のピンチに中野の投げたバックホームの逸れたボールを全身伸ばしてキャッチしたのも坂本だったと思う。

梅野の底なしのスランプを考えると、どうせ打てないなら坂本で良いと思った。


そして泣いても笑ってもマッタナシの天王山3戦目!!


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試合前にスタメンに佐藤が入っていてひっくり返った。

もう両翼は小野寺と島田!

ガンケルとカツオ(石川)の投げ合いで始まった今年の頂上決戦は、ガンケルが3回2失点で早々にマウンドを降りた。

中継ぎは大丈夫か?と思ったが、ガンケルの代打山本が2ベースヒットを打つなど、この回4得点だったので矢野の采配は正解だったと思う。

しかし、そこからの中継ぎ陣が崩れた。

ただ運だけで投げている馬場、ノーコンの及川が打たれて同点に追いつかれ、アルカンタラが逆転を許した。

その後はベンチも投げやりで8回に小野寺が塁に出ても代走も出さず、白旗上げて降参って感じだった。

目立ったのは代打陣の非力さで、糸井も原口も代打というよりは相手ベンチを元気にする自動アウト装置って感じで、一欠片の可能性も感じなかった。

ヤクルトの打者がバットを短く持ってコンパクトに野手の合間を抜いているのに対し、阪神は梅野を筆頭にどういう状況でも「一体何を狙っているのか?」という脳天気なマン振りだったが、俺は打てない阪神打線こそヤクルトの確実性の高い野球を見習うべきだと思ったが、肝心の矢野が佐藤とかの「滅多に当たらない宝くじ」を選んでいたのは大いに疑問だった!

後、ここに来ての岩崎の多投も変で、そこまで酷使するならこの前のDeNA戦の3戦目に出せよ!と言いたかった。

あと、今年一番大事な時期に先頭打者の近本が大スランプに陥っていたのも痛すぎた。


ヤクルトはベンチ全体の盛り上がりが異常で、何か違法薬物でもやっているのか?と思うほど元気が良かった。

プレッシャーで硬く小さくなっている阪神の選手と違い、どの選手も自信満々でノリノリ。

選手にも「イキっている」生意気な奴が多くて、そういうのが根拠無く勢いでマウント取って上から見下ろしてくる…サードの白豚(村上)とか、巨人から都落ちした子豚(田口)などがその典型。

阪神はファンは元気だけど選手達は皆大人しいので、実際の試合はリードしていても負けている雰囲気になる。

阪神は甲子園の大声援で相手チームを威嚇するが、ヤクルトはベンチ総出で自分たちのチームを盛り上げていた。

これがボクシングならスタンディングダウンでカウント数えられるほどヘロヘロで何言っているか意味不明な矢野と違って、ヤクルトベンチは高津監督が一番元気で、矢野が理想とする「全員野球」をやっていた。

実力はさておき、阪神はヤクルトに「自分たちの理想の勝ち方」で負けた。

残り試合を一つ一つ勝っていれば、ひょっとするとヤクルトが勝手に落ちてくれるかもしれないが、俺はずいぶん前から今年はヤクルトが優勝すると予想しているので、今カードも思った通りの敗北だった。

メモも取らずデーターより雰囲気重視な「矢野スピリチュアル野球」の限界だと思うと同時に、よくこんなズサンな体制で最後まで優勝争いが出来たと感心している。

俺は今の巨人の位置まで落ちると予想していたので、この時期まで一方的に押されずに見せ場を作った事は評価したいのだ。