2021 MotoGP第15戦アメリカズGP

バニャイアPP



このサーキットでは2019年の転倒リタイア以外は全て勝っているマルケスが好調。

予選は今最も乗れているライダーで、チャンピオン争いでトップのクアルタラロを連続ポールトゥウインの荒技で追い上げているバニャイアがポールをゲット。

2位にクアルタラロ、3位にマルケスが怪我から復帰初のフロントローからのスタートとなった。





決勝は、凄まじい出だしを見せたマルケスがホールショットを奪い、真後ろにクアルタラロがピタッとくっつく。

ポールのバニャイアは5位に下がってしまう。

長い直線でドゥカティパワーで次々抜き去るのか？と思っていたが、スズキに抜かれてしまったのは意外だった。

暴れるマシンを自在に操るマルケスは、その後クアルタラロを引き離す…というより、クアルタラロがマルケスを追わなくなった感じに見えた。

チャンピオンが掛かっているクアルタラロは、無理せずバニャイアの前でゴールすれば良いだけで、それはレース後のマルケスもインタビューで言っていた。

この後、再びドゥカティと相性の良いヨーロッパに戻るので、バニャイアは諦めていないだろうが、今年のクアルタラロは去年までと違って悪いなら悪いなりにレースを上位で纏められる強さを身につけた。

マルケスは、まだ腕の状態が万全ではないんだろうが、それでも来年は完全復活すると思わせる走りを取り戻している。

ただ、ドゥカティがワークスとサテライト両方が安定して上位を走っているのに対し、ホンダはマルケスだけ、ヤマハもクアルタラロだけが速いだけなのが心配。

来期はVR46ドゥカティも加わるので、今回のレースでもミラーがバニャイアを先に行かせるなど包囲網を敷かれると少数エントリーチームは辛いかも。

いずれにせよ俺たちのクアルタラロのチャンピオン獲得が迫ってきたのだ。