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巨人VS 阪神 2021年9月24~26日 [阪神タイガース]

2勝1分



カラクリ(東京ドーム)での2位争い、阪神は五分で行ければ問題なしだが巨人は全部勝たなければ厳しい。

阪神は陰鬱なバンテリンドームで打線が冷え冷え、一方巨人は広島バッティングセンターで13-0という凄まじい死体蹴りで勢いがついた。

初戦は西とメルセデスなので、最所から諦めていた。

西は相変わらず矢野の扱いはカード頭のエースの待遇なんだけど、いつも通り試合開始前から既にフラフラ状態で、3回2アウトから5失点。

ただこの日の阪神ベンチはいつものかかし状態では無く、4回からバッテリーごと入れ替えた。

巨人も中田翔という自動アウトを背負って戦っているが、阪神も佐藤とサンズを背負っているので監督が矢野でも無い限り西なんかにつきあえる余裕はない。

しかし西が引っ込むと猛虎打線が復活、5回にマルテの2ランで1点差に迫り、9回になんとか同点に追いつき、スアレスで引き分けに持ち込んだ。


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土俵のど真ん中でがっぷり四つに組んだ試合だったが、西という「鉄板ハンデ」で戦った分、阪神にとっては勝ちに等しい引き分けだったと思った。

中野のスーパープレイで救われたが、そもそも先発が西でなければ楽に勝てた試合だった。

2戦目は、両チームのエース同士の投げ合いとなった。

最近復調傾向にある菅野とタイガースのエース高橋遥人の息詰まる投手戦で始まった。

両軍譲らず6回まで無失点が続いたが、7回に糸原の2号ソロ、8回にも中野の2点タイムリーで差を広げ、投げてはエース高橋が最後まで投げきってジャイアンツ打線を完封した。

絶対的守護神のスアレスに疲れが見えてきているだけに、遥人の完封はまさにエースの仕事だった!

これで巨人は1つ落とせば自力優勝が消える非常事態となってしまった。

3戦目は、阪神が前回の登板が悪かったガンケル、巨人は中四日で山口。

ローテを崩して総力戦の巨人に対し、ここで順番通りにガンケルを出せる阪神はまだスパートは掛けていない。

でも、流石の矢野もこの日はサンズと佐藤を外した。

巨人の選手達の平均的な顔つきのハンサムな山口投手だったが、3回に大山が17号ソロをカラクリのレフトの看板にブチ当てると、巨人ベンチがパニックになった。

そこから巨人名物の継投に入り、戸根~鍵谷~高梨~ビエイラ~中川と、ほぼ毎日見ている顔ぶれを惜しみなく投入した・・・この巨人の中継ぎ陣のタフさには感心する。

巨人打線も火を噴き、巨人選手の典型的な顔面の松原がホームランを打ったり8回には1点差まで追い上げた。

阪神は5回2アウト満塁で糸井の走者一掃の2ベースが決勝点となり、ガンケルが6回1失点の好投で今季8勝目、最後は1点差の状況なのにスアレスが梅野とキャッチボールをしている様な感じでスイスイと何もなかったかのように巨人打線を抑えた。


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これが藤川球児だったら、1球投げるのにCM入れられる位の時間が掛かっただろう。

これで巨人は自力V消滅、2位の阪神は首位のヤクルトが中日相手に2勝1分なので差は縮まらなかった…絶好調のヤクルトは中日に16-0という一方的な虐殺で首位を守った。

いよいよ大詰めとなってきたセ・リーグだけど、ここからが勝負だと思う。

最大の敵は相手チームでは無く、何度も言うが矢野。

首の寝違えという休養たっぷりのはずなのに何故か投げる前から汗ダラダラで立っているのがやっとの西とか、50打席連続無安打というセ・リーグワースト記録を絶賛更新中の佐藤とかを起用して遊んでいる余裕はないはずなんだが、コレが矢野には理解できない。

そりゃ佐藤も使い続けていればいつかはマグレで打つだろうけど、投手でも50打席連続無安打は無理だと思う。

というか、佐藤が全く打てないのには理由があると思う。

何処のチームも佐藤の攻め方は同じで、内角高めを振らせて外角低め、最後は落としてハイ三振!オリンピック後はこれを延々繰り返している。

で、いつもは空振りする球を見送って「お?やっと学んだか?」と期待すると、次の試合ではまた同じボールを空振りしている…つまり学習能力が無く、配球を読むとかもせず、ただただ来た球に対して脊髄反射でバットを振り回しているだけなんだと思う・・・でないと50打席連続無安打なんて出来ないと思う。

つまり、学習能力が皆無なので毎回同じパターンで仕留められているボールも、佐藤にとっては「初めてのボール」に見えているんだと思う。

ただ、「優勝がかかった今の時期」だから三振製造機佐藤の起用が問題になるわけで、佐藤の打球を遠くに飛ばすパワーは本物なので秋期キャンプで立て直して来年頑張れば良いと思う。

でも・・・漠然とした不安は佐藤が藤浪とダブる事で、佐藤のパワーや、藤浪の速球などは鍛えて得られる範囲を超えている「生まれ持った素質」。

桁外れな素質だけに、磨きを掛けないでもある程度の相手には通用してしまうのが厄介。

でも素質だけでやっていける程日本のプロ野球は甘くない。

藤浪はダメっぽいけど、佐藤には何とか素質に磨きを掛けて乗り越えて欲しい!

さて、これで阪神は聖地甲子園に戻って当分は移動無しで広島と中日戦。

一方10年ぶりの8連勝で絶好調のヤクルトは、神宮で前カードを3タテで葬っているDeNA。

取りこぼした方が脱落するのだ。