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2021 MotoGP第14戦サンマリノGP [モータースポーツ]

バニャイアPP




イタリアのミサノは母国GPとなるドゥカティ一色だった。

予選は1位~5位まで3位のクアルタラロ以外全車ドゥカティという開票前に当選確実が出る展開で、ミラーがランキング2位のバニャイアを援護するコメントが出ているが、ヤマハの方はクアルタラロだけが突出して速く、残りは最後尾に集団で固まってヨロヨロツーリングしていて目も当てられない状況。


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雨が予想されたがドライで行われた決勝は、バニャイアがジャンプスタートを決めてトップに、

スチュワードがスペンサーになって厳しくなった時なら完全にジャンプスタートで、国際映像もそのシーンをリプレイしていて本来ならペナルティーの対象だが何故かオトガメ無し。

2位につけたクアルタラロも・ミラーが駆るドゥカティの爆発的パワーで後退、後方からマルケスが追い上げてきた。

バニャイア、ミラーの後ろで、チャンピオンがかかるクアルタラロと、お気楽なマルティンが何度もポジションを入れ替える壮絶なバトルとなり、最後はクアルタラロに付いていこうと無理をしたマルティンが転倒リタイアとなる。

先頭を追うクアルタラロは、今度は2位のミラーと格闘となり、ミラーは公約通りにバニャイアのアシストとしてクアルタラロをブロックしていた。

ミラーを抜いたクアルタラロはトップのバニャイアを追うがギリギリで追いつけなかったが、ディレクションがバニャイアのジャンプスタートを普通に裁定していればクアルタラロの優勝だった。

ただ、ジャンプスタートで無くても今最も速いマシンはドゥカティで、最も乗れているライダーはバニャイアというのは確か。

これが地元で最後のGPだったロッシもレース後に一瞬映っただけで17位、今回からワークスに昇格したモルビデリが18位、今レースから復帰でモルビデリの型落ちのバイクに乗ったドヴィツィオーゾは最下位の21位と、クアルタラロ以外は全メーカー中最下位という非常事態。

ただ、解説の宮城氏も言っていたが特定のライダーしか乗りこなせないスペシャルバイクより、誰が乗っても速いバイクを作ったドゥカティの勝ちなんだと思った。

気になったのが、その特定ライダーのマルケスだけど、今回もらしくない元気のない走りだった。

マルケスの状態が相変わらず悪いのか?それともマルケス自身が劣化してきたのか?

それが次戦アメリカGPという、これまでマルケス以外の人間が勝った事が無いGPで試されると思う。

もしマルケスが優勝すれば、単に腕の具合が本調子になっていないだけという事になり、来期はバニャイアやクアルタラロと壮絶な三つ巴になるだろう。

クアルタラロは、このまま会計士モードでポイントを重ねるだけでチャンピオンなので危険を冒す必要はないのだ。