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宇宙の終わり [宇宙]

諸行無常




連日吐き気のするようなメンツでの総裁選の電波ジャックが続いてウンザリだけど、幾ら頑張って権力を持ったとしても、この世界もいつかは滅びるというお話。

ビッグバンで誕生した宇宙は、一瞬で銀河の大きさになる様な爆発的な勢いで膨張した。

やがて誕生時に飛び散った素粒子達が結合して物質が出来て、宇宙に星々が誕生することになる。

星や、それらが集まって構成される銀河には重力があり、膨張している宇宙もやがて銀河とかダークマターなどが引き合う事で収縮に転じ、宇宙にある全ての物質と時空は無次元の特異点に収束するのでは?と考えられ、これを「ビッグクランチ」と呼ぶ。

しかし、超新星爆発の輝きから観測したデータは、宇宙は収縮どころか膨張が加速している事が判明した。

これは物質が引き合う力よりも宇宙を外に押し広げる力が勝っているという事で、この押し広げる物質を「ダークエネルギー」と呼ぶ。

現在観測出来る物質は宇宙の全質量の約5%で、その約5倍の25%がダークマターで、残りの6割強がダークエネルギーで、ダークマターもダークエネルギーもまだ観測されていない。

ただ、我々は夜空の星々を見上げても全体の5%しか見えていない事になる…殆ど何も見えていないのに等しい。

ダークエネルギーの最大の謎は、宇宙が膨張して体積が増えてもダークエネルギーが希釈されない事で、例えば小さなプールに塩を入れて、プールを2倍の大きさにしても塩分濃度が変わらない感じ。

では、2倍に増えたプールの水に何が塩分を加えているのか?なんだけど、判らない。

で、この宇宙の膨張がこのまま加速すれば宇宙のエントロピーが無限大になって絶対零度の熱的死となる考えや、「ビッグフリーズ」という宇宙内部の存在全てが一様な平衡状態に達すると考えられている。

また、ダークエネルギーの増大が今より更に加速すると、銀河にも影響を及ぼして星々が光速で離れていき夜空に星が見えなくなり、やがて星にも影響が出てバラバラになってしまう「ビッグリップ」が起きる。

いずれにしても遠い遙か未来の出来事で、それ以前に地球は太陽が寿命で巨大な赤色矮星となり、最悪の場合は木星の軌道上辺りまで巨大化するらしいので、そうなれば太陽に飲み込まれてしまうか、飲み込まれ無くても熱で地球上の生物は全て死滅する。

今現在でも、太陽から遠い天王星や海王星は氷の世界だが、太陽が寿命を迎えると太陽系は絶対零度の世界になる。

これは安倍や麻生、忖度官僚なんかにはどうにも出来ない。

で、人類はそうなる前に他の恒星系で地球に似た環境の星に入植したい所だが、もう今の宇宙では太陽のような規模の恒星は産まれなくなっているらしい。

いずれにせよ形あるものはいつか滅ぶのだ。