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阪神 VS 巨人 2021年9月3~9月5日 [阪神タイガース]

2勝1分け




オリンピック休暇後始めての、首位巨人との直接対決が聖地甲子園で行われた。

ボーッと試合を見ていると、日ハムで暴力事件を起こして解雇された中田がシレっとスタメンで出ている。

「え?これってハムで起こした事はどうなったの?」というのが一般の感覚だと思うが、「ハムを辞めた事で禊ぎは済んだ」という事でオトガメ無しの様だ。

これって何処かで聞いた?と思ったら、自民党の大臣がスキャンダルを起こしたら大臣職を辞するだけで自民党の国会議員はシレっと続けているのと同じだ…大臣を辞めたんだから免罪されるっていう自民党だけの自分ルールにソックリだ。

国民栄誉賞受賞者であらせられる神聖不可侵な長島終身名誉監督が良いといえば良いんだ。

「巨人・長島・自民党」か・・・もうウンザリだわ!

早々にスモークが辞めたから5番のファーストを無料で欲しかっただけなのに、行き場の無い中田を原が救ったなんて美談に仕立てている…何処までも姑息だ。

でも、そもそも巨人はそういう胡散臭いブラックな球団で、過去の女性問題に絡み元暴力団員に1億円を支払ってる様な奴が監督やってるチームなんだから後は推して知るべしで、それらを知って応援している巨人ファンも同罪。

誰もが巨人の横暴を見て見ぬふりをするなら、阪神がヤクルトの涙ぐましい全力アシストで首位を独走する巨人に、聖地甲子園で正義の鉄槌を下さなければならない!


しかし、初戦はもう顔も見たくない西が先発。

丁度中継も無いのでノートPCでネットラジオのradikoでニッポン放送の中継を聞いていたけど、戸郷を全く打てないし2点先制の時点で今日は負けたかなと思った。

しかし6回で西がマウンドから降りた直後から寝ていた猛虎打線が爆発、7回は一気に5得点で簡単に巨人を逆転した。

最後はセーブポイントが付かない点差なのに、矢野は珍しく手を抜かずにスアレスをマウンドに送った。

スアレスは当たり前の様に巨人の打者を3人斬って捨てた。

形はどうであれ、最初の試合を取ったのは大きかったと思う。


2戦目は伝統の一戦でも歴史に残るような大激突だった。

観客数は18,024人と発表されているが見たところ外野なんてギッシリに見え、皆大声でチャンテを歌っている。

ガンケルと高橋の投げ合い。

4回に巨人が先制、阪神打線は高橋を打てそうに無い。

しかし5回裏に梅野が2ランで逆転!

巨人はすかさず6回表に主砲岡本の2ランで逆転、原監督が小刻みな継投で逃げ切りを計り万事休すかと思った土俵際の9回裏にドラマは待っていた。

巨人は既に16セーブを上げている守護神のビエイラ、巨人ファンは勝利を確信し、阪神ファンも負けを覚悟した。

しかし先頭の糸原が160キロの速球を何とかファールで粘った末にレフト前ヒットで出塁、代走植田。

バッターボックスは大山。

大山1-0のカウントからレフトスタンドへの2ランホームランで阪神逆転サヨナラ勝ち!

逆転に次ぐ逆転の、手に汗握るシーソーゲームの死闘をタイガースが制した。

大山のバットが巨人から首位を引き剥がした!

この試合を職場のテレビを独占して大騒ぎで観ていたんだけど、もう癌が治るレベルで嬉しかった!

しかし、巨人はこんな負け方をしたのでは暫くトラウマになるだろう…俺が巨人ファンなら3ヶ月は寝込むと思う。


3戦目は、秋山が先発で期待したが1回にイキナリ3失点でガックリ…解説の掛布さんが言うには力んでコントロールを乱しているらしい。

掛布さんがボヤきまくってウルサイが、この日の矢野はひと味違った!

いつもは何があっても5回までは傍観しているのに、秋山を2回で見切った。

そこまでは上出来なんだけど、継投に選んだ投手が藤浪と聞いてズッコケた…何度チャンスを与えて裏切られたら学習するの?矢野は。

しかし藤浪はランナーを背負うも無難に切り抜けた、しかしそれを見た矢野が1回限定で良かったのに、味をしめてその後も藤浪を続投させた。

そして5回表、ランナーを背負ってフラフラの藤浪に岡本がレフトスタンド中段に3ランホームランを叩き込んだ…俺がテレビ画面に向かって「ここは申告敬遠やろ!」と叫んだ直後の被弾だった。

メルセデスが好投し5回裏も簡単に3凡に切って、今日は負けかと思った。

6-0の大差で原監督も6回裏から好投を続けていたメルセデスを下げて鍵谷に交代、ショートの坂本を下げ、代わりに若林という知らない選手が出てきた。

選手達の疲れもあるので休ませたかったのは判るが、明日は休みなのに少し早くないか?と思うと同時に、阪神ファンとしてはメルセデスを下げてくれて凄く助かった。

先頭の近本が鍵谷からいきなり3ベースヒットで出塁、続くサンズの平凡なショートゴロを若林がファンブル!その間に近本ホームインで6-1。

それまで静まりかえっていた甲子園の雰囲気が、この1点でガラッと変わった!

続くマルテが四球を選び1,2塁、ここで投手が大江にチェンジ、続く糸原がショートゴロで1アウト1.3塁、続く大山が四球を選んで1アウト満塁!

代打原口がライト前にタイムリーで2-6で満塁!

巨人は投手を畠に変え、バッター梅野がセカンドゴロの間に3塁走者生還で3-6となり2アウト1,3塁。

巨人名物のマシンガン継投は見た目は凄いんだけど、似たような一山幾らみたいな頼りないのが次々出てくるだけで、その度に桑田がマウンドに行くし、試合時間がダラダラ長引くだけで何か意味があるのか?と思ってしまう。

巨人の事だからどうでも良いけど、実際に投げている時間より投球練習している時間の方が長いのは、守っている野手のリズムも狂うと思う。

続いて、藤浪の代打からライトについているロハスがセンターへタイムリーヒットで4-6となり2アウト1.2塁。

甲子園のボルテージは更に上がる!

続く近本がデッドボールで満塁!

とても公表されている17,247人とは思えない観客が一斉にチャンテでワッショイで、甲子園がコロナ前の地鳴り歓声の状態に戻る。

そして好調の中野がバッタボックスに入ると、またまた茶坊主の桑田が小走りにマウンドへ。

この巨人の慌てた混乱ぶりを見て、我々阪神ファンが思う以上に巨人は阪神に苦手意識が芽生えているんじゃ無いか?と思った。

7回表、阪神は馬場から小川に継投、岡島、中島、丸という重量級打者達を何事もなかったかのように片付けた…解説の掛布さんも大絶賛だった!

7回裏、巨人はデラロサを投入。

テレビを見ながらスマホで5ちゃんねるの巨人実況板を見ていると、怒りまくった巨人ファン達が「ファンブルをやらかした若林で無く、ショートが本職の廣岡を使え!」と連呼していたが、その通りに若林がファーストに移り廣岡がショートに入った…原監督が巨人専用掲示板を見ているのか?と思った。

そしてサンズがレフト前ヒットで出塁!

続いて絶不調のマルテがショートゴロで、誰もがダブルプレイだと目を覆ったが、巨人ファンの悲願だったショート廣岡がセカンドに暴投で、1,3塁となる。

巨人の内野は全員緊張でガチガチだ!!

再び甲子園全体が地鳴りの様な歓声で盛り上がり、掛布さんも松村なのか?と思うほどヒートアップしてウルサイ、放送局は掛布さんのマイクの音量をアナウンサーの半分位に下げて欲しい。

続く糸原がセカンドゴロの間に3塁走者が還り6-5となり1アウト1塁。

大山三振で2アウトとなった所で打順が投手の小川となり、矢野が代打糸井で勝負に出た。

糸井の打球は全国の阪神ファンの夢と希望を乗せてレフトへの同点タイムリー2ベース!!

8回、6点差を追いつかれた巨人は反撃に出ようとするが、阪神はここで岩崎登場で梅野と金メダルバッテリー結成。

ウイラーをサードゴロ、全く存在感のない代打中田とファンブル若林の二匹から三振を取って悠然とベンチに引き上げた。

若林選手とゴールドメダリストでは格が違いすぎた。

9回、阪神もサード木浪、ファースト大山で両翼を植田と島田が守備固めで入る総力戦となったが、虎の守護神スアレスは巨人に反撃の欠片も渡さずにサクサクっと3人で終了。

結果試合は引き分けに終わったが、9回の裏がオモシロかった。

巨人は昨夜のサヨナラの悪夢覚めやらないビエイラが、ストッキングを上まで引っ張り上げる姿で登場した。

マウンドでいつものブードゥー教の呪いみたいな事をやり始めたけど、格好を変えるほど昨日のホームランを気にしていることは傍目にもひしひしと伝わってきた。

糸原を三振に取ったビエイラは、少し目の輝きに自信が戻ったかに見えた。

続いて昨夜ビエイラからホームランを打った大山が2ベースヒット!

それまで平静を装っていたビエイラが焦るのがテレビ越しにもハッキリ判った。

大山に代走小幡で、バッター島田がショートへの内野安打で1.3塁、明らかにショートが狙い撃ちされている。

堪らず原監督がベンチを出てマウンドへ!!

巨人選手大騒ぎでパニック状態の中、木浪が四球を選んで2アウト満塁!!

熱狂の渦と化した甲子園はワッショイの大合唱!!

最後は近本がど真ん中の絶好球を、金本元監督に言わせれば「何も考えずに気持ちよ~く外野フライを打ち上げ」て終わった、この辺りが近本と赤星との超えられない壁。

野球にタラレバは無いんだけど、矢野が藤浪を1回で下げていれば3タテ出来た。

ま、巨人も早々に坂本を下げるなど、原監督の油断が6点ビハインドの瀕死の阪神を復活させた。

でも両チーム死力を尽くした総力戦だった。

さて、阪神は移動無しで火曜日から巨人の忠犬ヤクルトとの対戦となる。

巨人は久しぶりのハマスタでのDeNA戦だから寝ていても勝てるだろうが、怖いのは阪神の巨人戦での疲れで、こういうときに3タコになるのがこれまでの阪神。

大山が復調傾向にあるとはいえ、佐藤は全くダメだし、マルテもサンズも調子は悪い。

相手が巨人なので張り切ったが、少し前の広島に3連敗した時の阪神なら智弁学園に負ける程弱かった。

問題は打線かな。

掛布さんも言っていたけど3番マルテ、4番サンズかな…あと、糸原5番って意味不明すぎる。

佐藤はかなり深刻なので2軍で再調整でライト糸井はダメかな。

ヤクルトは打力では巨人より上だから、投手陣の踏ん張りに期待したい。

今回は巨人成敗のカードだったが、正義は勝ったのだ!