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理想の環境 [日々のあれこれ]

答えはシーケンサー




最近DTMで曲のアレンジを行っている。

作業は今現在が一番楽しい。

作業中に色んな事を考える。

楽しい理由は、作品の制作を俺個人で完結させられるからに尽きる。

で、最近は「これこそが俺が追い求めてきた理想の世界じゃないか?」と思い始めている。

俺1人で、何事にも影響を受けないで作品を作れてしまう環境こそ俺が追い求めてきた事の回答なのかも。

ただ、そうなると答えは俺が始めてシーケンサーを買った時に既に出ていたのかも。

まだ実家が奈良県にあった時に、里帰り時に友人のKとSの家に車で立ち寄った。

その時、Sがヤマハの小さなシーケンサー「QY-10」を見せてくれた…確か当時流行っていたT-SQUAREのF-1GP中継のテーマソングだったと思うが、Sが打ち込んだのを聴いて驚いた。

東京に戻って速攻で楽器屋に飛び込むと、現行発売品は「QY-20」になっていて即買いした。

とりあえずテスト走行で思いつくまま適当な曲の破片を打ち込んだ。

ドラム・ベース・キーボードパートを打ち込んだのをオープンリールの8トラックMTRに録音し、それに合わせてギターを録音して沢山のオリジナルデモ作品を作った。

当時はMargeLitchをやっていたが、アルバム「真実の指輪」を出した後でキーボーディストとベーシストが見つからなくて活動停止中だった。

全く見つからなくて、半年程活動停止していたと思う。

その時の俺は「真実の指輪」の制作後で疲れ切っていた。

アルバム制作途中からメンバーに作った曲を伝えるのが大変で、その後録音途中でベースが辞めたり、ギター録音前に指を痛めたり、完成後も大変なことが次々と起きたりでヘトヘトにすり減ってしまって、バンドへの情熱も冷めていた。

正直、あのときは余程優秀な人が見つからない限り活動を再開するつもりはなかった。

そんな時にQY-20を使い始めた。

シーケンサー君は文句も言わなければミスもしない…手間を掛ければ掛けただけ結果が得られる「自分さえ頑張れば作品が完成する」世界。

これは夢の機械だ!と思ったと同時に、心のどこかに「俺はこれで充分満足」という気持ちもあった。

今思えば、あれが答えだったと思うのだ。