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セミの声 [日記]

UFOの歴史




朝、職場に向かって歩いているとセミの鳴き声が聞こえた。

何年か前、セミの声がしないとネットで話題になった事があったけど、今年は人類はコロナで大変だけど、昆虫は順調みたい。

セミといえば、俺の場合はウルトラマンのバルタン星人。

バルタン星人といえば、ウルトラQのガラモンの逆襲に出てきた宇宙怪人「セミ人間」。

ガラモンが初登場する「ガラダマ」で、弓ヶ谷という隕石の多い村にチルソナイトという軽くて堅い合金で出来た隕石を小学生が見つける事から物語りが始まるが、実はそれはガラモンをコントロールする送信機だった。

「ガラモンの逆襲」では送信機を取り戻した人間に扮した宇宙人が、沢山地球に飛来したガラモンを操るんだけど、万城目達に見つかって送信機を取り上げられてしまう。

作戦失敗に終わった宇宙人は、セミ人間の姿になって湖の中に逃げ込むと、湖の上空にUFOが浮かびセミ人間を光線で焼き殺してしまった。

この作品は1966年に作られたけど、UFOの姿などはかなり良い感じに作られていて驚く。

この頃のUFO情報ってどんな感じだったんだろうか?

一般的なUFO事件といえば、最初が1947年6月のケネス・アーノルド事件で、この事件によって「空飛ぶ円盤」というイメージが定着した。

翌月の7月にアメリカのニューメキシコで起きたロズウェル事件では、墜落したUFOと宇宙人の死体が回収されたとされているが、この事件が世界的に知られる様になるのは、事件でUFOの残骸を持っている写真が実は気球だったという事にさせられたジェシー・マーセルがインタビューに答えた1978年以降。

ただ、ロズウェル事件は1947年にも小さなニュースとして日本に伝わっていて、新聞でも数行程で紹介される程度だったが、その小さな事件に宮崎駿映画「風立ちぬ」の主人公で有名になった零戦の設計者の堀越二郎さんは興味を示していた。

ただ、UFOが墜落した1947年からロズウェルが世界的にブレイクする1978年までの間は、UFO情報の本場アメリカからも殆ど情報は出なかった。

では1966年のウルトラQの見事なUFOは、何を元に作られたのだろうか?となると、UFO墜落事件や米軍の情報とは別にジョージ・アダムスキーをはじめとする「宇宙人と会見した」と自称するコンタクティーブームが起きていた。

1953年にアダムスキーの「空飛ぶ円盤実見記」がベストセラーになり、日本でもUFOブームが巻き起こり1957年にはテレパシーで宇宙人との接触と交流を目的として「宇宙友好協会」というUFO研究団体が設立され、やがて創立者を神格化してカルト化し北海道平取町にピラミッド型祭壇を建設し、ポールシフトとそれに伴う大洪水が起こるという終末論を主張していた。

で、こういう大騒動からもう半世紀以上経っているが、雑誌「ムー」の内容は、当時と余り変わらないレベル。

これだけの長期間で特に目新しい画期的な事件が起きないという事は、宇宙人は居ないんだと思う。

富士山が月見草なら、セミは宇宙人がよく似合う。

セミだけでなく、俺は子供の頃から昆虫って我々と同じ地球製の生物とは思えないのだ。