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2021 MotoGP第8戦ドイツGP [モータースポーツ]

ザルコPP




ホンダはマルケス兄(以下:マルケス)の復活が期待されるレースだった。

というのも、ザクセンリンクは左コーナーが10あるのに対して右コーナーが3つしかなく、右腕の回復途中であるマルケスにとっては身体的な負荷が比較的少ないので、復帰後最初に勝つとすれば怪我前から大得意だったザクセンリンクだろうと言われていた。

予選は長いストレートを有効に使ったドゥカティのザルコがポールをゲット、クアルタラロは僅差の2位で連続ポール記録が途絶えた。

しかし、YAMAHAはクアルタラロが速いだけで、後は惨憺たるアリサマ。

予選3位は、最近好調のアプリリアのアレイシ・エスパルガロが入った。

注目のマルケスはホンダ勢最速の2列目、予選5位と好位置に付けた。


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これまで比較的好調だったYAMAHAは、ワークスのヴィニャーレスが22台出走中の21位と、こんなのが来年もモンスターエナジーに乗るのかと考えるとかなり憂鬱。

ヤハマは他も惨憺たる状況で、クアルタラロだけが健気に奮闘している非常事態。

決勝は、一応ドライだがレース途中から白旗が振られる怪しい天気。

スタートを決めたアレイシ・エスパルガロがホールショット、2位にマルケスが続いた!

1コーナーのブレーキングで遅れたクアルタラロは3位以降の集団に飲み込まれ、早くも最終コーナーでマルケスが先頭に出た。

なんとマルケスは後続を引き離し、30周の長丁場を大きなミスも無くそのまま優勝!!

最後は全盛期の頃のようにラストスパートを掛けられた程走りに余裕があった。

2位にオリベイラ、3位は後退後再び追い上げたクアルタラロ。

レースの印象は、強いマルケスが帰ってきたって感じだった。

ホンダのマシンも直線で速くないが全体では悪くなく、スタートなんて抜群に良かった。

期待はずれはドゥカティで、ワークスのバニャイアの5位が最上位で、ポールのザルコは8位に沈んだ。

YAMAHAもクアルタラロ以外は総崩れ状態で、ヴィニャーレスなどは完走19台中19位の最下位だった。

来期はオリベイラとかに変えられないかな。

あと実況では話題にも上らなかったが、ロッシはいよいよ引退会見が迫ってきたかも…乗れていればVR46に移籍とかもあるだろうが、現状の成績では厳しいかも。

タラ・レバだけど、こうなってしまうと今年ペトロナス・ヤマハSRTへの移籍では無く、現在クアルタラロに付いているロッシのエンジニアを引き連れてドゥカティエンジンのVR46を一年前倒しにして移籍出来なかったのか?と思うが、ロッシ本人がYAMAHAに拘ったんだと思う。

恐らく夏休み明けにロッシの来期の会見が開かれると思うが、次戦アッセンの成績次第では引退か、VR46移籍で弟と一緒にドゥカティに乗るかが決まるだろう。

いずれにせよYAMAHAの前途は多難。

さて、強いマルケスが帰ってきた。

今回ハッキリしたのは、マルケスは転倒で怪我を負った恐怖心を克服していて、ホンダのマシンも問題はなかったという事。

まだ少し時間が掛かるだろうが、マルケスの腕さえ万全になれば、去年~最近まで優勝争いをしていた連中は全員マルケスの引き立て役に降格するだろう。

ってか、マルケスがトップで独走になると、もう他の選手を応援してもダメと判るのが辛い。

忘れかけていたマルケス退屈症候群がフラッシュバックしたが、これがマルクの強さだ。

それを見抜いているのか、クアルタラロが粘って後半巻き返して表彰台に上がった…チャンピオンになれるチャンスはマルケスが弱っている今年しかない!

今年の後半はポイントを気にせず好き勝手に走れるマルケスと、1ポイントも落とせないクアルタラロの激突になるだろう。

次戦はロッシの走りに注目なのだ。