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パンクス [日々のあれこれ]

高齢化




職場近くのスーパーで弁当などの食料を買って戻る途中、信号が変わるのを待っていた。

スマホから目を上げると、遠くから派手で目立つカップルがこちらに近づいてくる。

男の方は全身勇ましいロック系ファッションで統一していて、履いているブーツが印象的だった。

凄まじく厚底な長靴って感じのブーツを履いている…真っ黒で凄く重そうだ。

女性の方はワンピースのナミさんみたいな格好で、2人仲良く寄り添って歩いている。

待っていた信号は変わるまでの時間が滅茶苦茶長いので、カップルはハッキリ見えるまで近づいていた。

再びスマホから目を上げて驚いた。

男は歩くのがやっとな老人だった…女性の方も格好はナミさんなんだけど、中身はチョッパーの師匠の130才を超える老女医「Dr.くれは」にソックリ。

仲良く見えたのは、フラフラの男を女性が支えているからだった…ブーツ脱げば楽に歩けるのに、何か痛々しかった。

ロック爺さんは、どうみてもハードロック的雰囲気は無くパンクロック一筋って感じで、ヨボヨボだけどニワカには出せない貫禄があったので、俺が知らないだけで名の通ったミュージシャンなのかも。

具合が悪そうな爺さんを見てパンクスも高齢化なことに驚いた。

ピストルズが出てきたのが70年代半ばだから、当時20才で影響を受ければ今は65才位になるか…時間が経つのはあっという間だ。

その爺さんが頭に乗せていた帽子が超カッコ良かった!

走り寄って何処で買ったか聞きたい位気に入った!

信号が変わったので横断歩道を渡りながら振り返ると、老カップルは反対側に向かってヨロヨロ歩いていた。

ロッカーも老いとの戦いか…明日は我が身なのだ。