SSブログ

2020 MotoGP 第15戦 ポルトガルGP(最終戦) [モータースポーツ]

オリベイラPP[モータースポーツ]





混迷を極めた2020年のMOTO-GPも、いよいよ最終戦。

コロナで凄いことになっているヨーロッパだから、既にチャンピオンも決まっているし、もうやらなくても良いんじゃないか?と思わなくもない。

予選はKTMのオリベイラがポール、2位にヤマハで1人だけ速いモルビデリ、3位は予選上位の常連ミラーが入った。

決勝は、母国グランプリのオリベイラが一度もトップを譲ることなく見事なポール・トゥ・ウイン、まさにオリベイラの日だった。

2位に最終ラップの激闘を制したミラー、3位にモルビデリ、前戦でチャンピオンを決めたミルは、マシントラブルでリタイア。

チャンピオンシップランキングはモルビデリが2位、リンスが3位に終わった。

コンストラクターズタイトルはドゥカティが獲得、ヤマハをサテライトで1年落ちのマシンのモルビデリが1人で支えているように、ドゥカティもサテライトのミラー1人だけが頑張った…他は全員落第。

そして遂にホンダが1981年以来のシーズン未勝利という残念な記録に終わってしまった…チーム全体をマルケス兄だけに特化させた責任を誰が取るのだろうか?

ホンダは一時期マルケス弟が殻を破ったかに見えたが、最終戦などは兄の代役で走るステファン・ブラドルより遅かった。


最終戦が終わったが、今年は異例の年で毎レースごとに優勝者が変わった。

去年までの「全レースがマルケス兄のワンマンショー」だった退屈な時期、俺なんかはまさに今年の様な群雄割拠な戦国バトルを望んでいたが、いざその通りになると全然面白くなかった。

戦国時代という程激しいバトルは無く、どちらかといえばタイアなどの使い方が決まった人が優勝する様な、ドングリの背比べな中でよりマイナス要素の少ないライダーが勝つ展開だった。

シャッフルされた来期のライダーの布陣を見ても、特筆する様な勢いのあるチームは見あたらない…特に今年マルケス兄不在でチャンピオンを期待されたクアルタラロの不振は強烈で、俺なんかも早々にヤマハにさじを投げてスズキの応援に鞍替えした。

特筆すべき移動関係は、ドヴィツィオーゾがドゥカティを離脱して、クラッチローがヤマハのテストライダーに就任する位で、ビッグな移動は無かった。

今年のMOTO-GPで最も賞賛されるべきは、コロナで混沌としたヨーロッパでMOTO-GPを無事開催したドルナ代表のカルメロ・エスペレータさんだと思う。

コロナパニック同様、MOTO-GPも混沌とした1年だったのだ。